佐々木とピーちゃん・第5話
これ迄佐々木が帰宅した時だけ挨拶していたお隣さん、ちょっとだけ新しい接点が出来た。学校帰りに路地裏で人が死んでいるのを発見して警察に通報。その場に居た超常現象対策局の会話を聞いてしまう。佐々木と星崎の名前を出してしまうとは不用意な奴らめ。
佐々木が現世に帰って来たら思っていたのより時間の経過がズレている。途中で何かあったかと思い出すのが視聴者への解説となる。佐々木、異世界で随分良い身分になったね。ミュラー子爵も伯爵になったし。
佐々木の所に星崎が迎えに来た。今日は未登録の異能者をスカウトしに行くのだそうだ。レベルEだから大丈夫だろうと。その子の通う学校へ中央からの視察と言う体裁で。校内でその子を見かけて付いて行ったら、いじめに遭ってるぞ。でもこれ迄にも何度かやられても異能力を出していないから学校では大丈夫だろうと言う事で、星崎が居とりで接触する事にする。佐々木はその間に報告書を作って帰って良いと。随分安易に考えてないかと思った。でもまあ後で分かるけどあの場に佐々木は居てほしくなかったよね。
佐々木がお昼をして報告書も作ってふと外を見るとあの子が居る。彼女連れで。でも星崎が居ない。だから、星崎はどうしたのだろうかと佐々木は二人の後をつけた。まあ見てる方は相手の彼女が星崎だろうと気づくんだけど。
公園のベンチに腰掛けている所にあの不良達がやって来た。可愛い子連れてるじゃないか、俺達と遊ぼうぜと彼女引っ張ろうとしたら彼女は不良をはたいた。
この野郎と不良が手をあげた所で、とうとう彼の異能力が暴発。ちょっと火が出せる程度じゃなかったのか。火柱は上空の飛行機に当たり、翼がもげて落下。これはまずいと佐々木が魔法を使ってバリアを作った。それで翼は防げたけど、飛行機の本体は見殺し?まあ佐々木の今の力では仕方ないのかもしれないが。
それにしても火柱は直上に上がるので、それが飛行機に当たったら分解した翼は慣性の法則に従って真下には落ちて来ないよ。
ともあれ不良達とあの子は気絶。佐々木が彼女に駆け寄ったらやはり星崎だった。星崎は佐々木に対してあんたは魔法少女かと言う。なんでこんな場面でふざけてるのかと思ったら、この世界には本当に6人の魔法少女が居て、異能者を殺してまわってるのだそうだ。
そしてその通り、火柱の異能力を見た魔法少女が攻撃をかけて来た。佐々木のバリアに防がれたけど、乱暴だな。この時点で誰が異能者か分からないのだろう。
その魔法少女は嘗て佐々木が道端で見かけた子。魔法少女マジカルピンクは異能者を殺してると言う。おじさんは異能者なのか?そう聞かれた佐々木は或る意味で本当の事を言った。おじさんは魔法中年なんだよと。
ここでさらに事態がややこしくなる。あのビルの事件で佐々木と痛み分けした和装少女が出現。星崎は彼女を二人静と呼ぶ。二人静は佐々木達を助けてやろうかと言うが、魔法少女の方が強いぞ。
ともあれマジカルピンクは佐々木の様子を見て立ち去った。
せっかく異世界の状況が安定したと思ったのに、現世では異能者の他に魔法少女とか面倒な事になってるな。