佐々木とピーちゃん・第8話
エルザが荷物の中に隠れて現世日本に来てしまい、二人静に見られてしまった。この子はコスプレしてるだけ、なんてのは服と宝飾の出来映えからは誤魔化せず、説明に窮する佐々木。エルザに余計な事を喋られたらどうしようと思ったが、ピーちゃん曰く異世界の言語はピーちゃんを介しているので佐々木には分かるが二人静には分からないとの事。とは言っても困った佐々木。
それにしてもエルザはマルクに懐いていたんだな。だからマルクが居なくなったのは佐々木のせいだと思っていた。それで佐々木の荷物にこっそり隠れた。前回何故こんな真似をと思ったけど、それなら合点が行く。
ところがここで二人静が行動に出た。いきなりエルザに何かしようとしたのでそれをピーちゃんが阻止する。そればかりか今後佐々木とピーちゃん側に悪意を向けない様にと呪いをかける。それが全身に拡がったら肉塊になり果てるであろう。そう言われたのにもう一回攻撃をして来るとは。ただ、これで呪いが拡がるのは理解したらしい。
と言う事でエルザに納得して貰う為にこの世界を見せる東京港クルージングに出た。あんな船が定期航路にあったっけと思ったら二人静による貸し切りらしい。貸し切りはエルザが目立たない様にと言う意味もあっただろう。
だから浜離宮に行ったのはあまり良くなかった。
おまけに生放送のクルーまで来ていた。そして事件が起きる。子供が池に転落しそうになったのを思わずエルザが魔法で助けてしまう。仕方ないので二人静にクルーを黙らせ機器も壊したが、それでも対策局の局員はもう来ている。阿久津は二人静を信用しきっておらず、監視していたらしい。
これで嫌でも阿久津に説明しなくてはならない事になる。エルザは二人静が管理している異能力者と言う事でその場は取り敢えずは納得して貰う。
そこで阿久津は二人静にさらなる確証を持つ為に、二人静が居た組織の広範囲にテレキネシスを使えるランクBの異能力者を始末しろと言う。あーあ、元の仲間を殺す任務とはご愁傷さまだと思った佐々木に、これは二人でやれと言うのだ。
と言う事でエルザの件は現世日本で面倒事になりそうだったのは何とかクリアしてミュラー伯爵の所へ連れ戻す。その前に少し現世日本の文化を見て貰うと言うピーちゃんの計らいで時代劇を見せられるエルザ。戻ったら「でござる」とか言うんじゃないのか。