« 道産子ギャルはなまらめんこい・第5話 | Start | 魔法少女にあこがれて・第6話 »

悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~・第5話

前日の野外演習でユミエラが魔物呼びの笛を使ってみんな大変だったと言うのは当然学園長の知る所となり呼び出された。でもこの学園長、細目ニヤリキャラで含む所ありそうだが、色々と理解はあるみたいだ。取り敢えずは体裁の上で呼び出しを食らわせた形にして、状況の確認とかをする。

闇属性魔法でもヒールは出来る。腕一本失っても「生えてくる」。でも流石に頭を失ったらだめだろう、多分。

中央貴族側の野外演習は王子達三馬鹿が全部魔物を倒してしまった。アリシアは、だから経験値を積んでいない。他の中央貴族も王子達を称賛するだけで何も感じてないみたいだが、これって野外演習がいくつか終わったら中央貴族と地方貴族の間のレベルに格段の差がついてまたぞろ大きな軋轢が出来るのでは。

ともあれユミエラも学園長も魔王が二年後に復活するのは分かっている。だから光魔法が使えるアリシアにはレベルが上がって貰わねば困るのだ。だから学園長はアリシアのレベル上げを宜しくと言うけど、ユミエラと学園長の間で齟齬がある。
参考資料

王宮魔導具開発部からテスト依頼もある。鎧の素材テストで、騎士団長の攻撃には耐えたと言った先でユミエラは軽く曲げてしまった。

さて今回は「話し相手が出来る」で、順当に行くとパトリックだろうなとは思った。
期待どおりに次の訓練でユミエラがぼっちになっているとパトリックが相手しようかと寄って来る。でもパトリックは前回の野外演習ですっかりクラスのみんなからは頼りにされている存在で自分で良いのかと思うユミエラ。

そう言ってユミエラが遠慮するとパトリックはじゃあと別の相手を探しに行こうとするが、ここでやっぱりユミエラはパトリックを引き留めた。今回ユミエラはパトリックを随分意識する様になって行く。今までの孤高のぼっちではなくなっているぞ。

でもユミエラだと全然レベルが違う。一撃でパトリックをぶっ飛ばしてそして闇魔法でヒーリング。

これ以上強くなってどうするんだと言うパトリックに、ユミエラは相手は魔王と言うが、でも一旦魔王復活説は否定されたが、この辺は微妙だった。エドウィン王子がアリシアにべったりで評判を落としている。だからエドウィンが言い放った魔王復活説は戯言扱いが濃厚になったもののそれでも消えない。そしてユミエラ魔王説も。
参考資料

パトリックはユミエラ魔王説を否定している。その理由はユミエラの行動もそうだけど、ユミエラが黒っぽい(一般人には髪の毛、でもアリシアから見たら全身)だけで魔王とするのが気に食わない。実はパトリックも髪の毛が黒っぽかった頃に自己肯定感が薄れて、でもユミエラはそれを全く意に介さないのが凄いと思っている。

さて二度目の魔物との戦いの野外演習。今度は最初からパトリックは魔物呼びの笛は禁止だと言って来る。学園長にも叱られたのでこの時点でユミエラは魔物呼びの笛を使うつもりはなかったのだが....

でもユミエラが見るにみんな緩んでいる。だから怪我をする人も出る。それを闇魔法で回復するユミエラだけど、見た目がおぞましいのでやはり引かれる。

見ていてやはりみんな緩んでいる。今のレベルならもう独りでダンジョンに入っても良いと言うユミエラにパトリックは独りでダンジョンに入るのは頭がどうかしていると言うのだ。これはユミエラの訓練を全否定だ。ここからちょっと言い合いになってしまう。

ここでユミエラが思いついた。魔物呼びの笛が駄目ならユミエラの闇魔法でみんなに怪我を負わせて実際の苦痛を経験してはどうか。
「死なない程度には手加減する」

これは流石にみな恐れる。だから笛か怪我か選んでと言われたら皆笛の方を選んだ。そこでユミエラは「パトリック、良いでしょ!」と笛を奪ってプオープオー。
ここでユミエラがやってしまったと思う。パトリックを呼び捨てにして敬語を忘れた。相手は辺境伯家の子息なのに。まあドルクネス家がどうなろうと構わないけどパトリックに嫌われるのは嫌だな。

全員に緊張感が漲る。

今回もパトリックの指揮で魔物を全部倒した。ユミエラはお疲れ様と言いたかったが、その前に皆がパトリックに駆け寄ってユミエラは話す機会が奪われてしまう。そのまま学園へ。

そんなユミエラにアリシアが先日はごめんなさいと言って来た。でも相変わらずユミエラが怖いのは確かだ。何しろあんな真っ黒な姿に見えているので。なのにわざわざ言って来るなんてと、ユミエラが近づこうとしたのに、そこにエドウィンが立ち塞がる。アリシアに何をするつもりか。野外演習の事も聞いてる。魔物呼びの笛で誰かを殺そうとしたのではないか。あるいは治療魔法で恩を着せようとしてるのではないか。

この悪意の攻撃にユミエラは王国に留まって良いのかと思い始めていた。

そこへ執り成しに入ったのがパトリック。ユミエラが魔物呼びの笛を使ったのは確かだが、あれはみんなに緊張感を持たせる為。実際地方貴族の子弟達は何だかんだ言ってやり方には好評を持たれている。

「殿下には口を出さないで貰いたい」

理解して頂きたい、ではなくて、口を挟むなとは強く出たな。流石辺境伯の子か。そしてパトリックは怒っていたのだ。その怒りをユミエラは自分の失態の事かと思ったけどパトリックが呆れていたのはエドウィンの行為だ。

これでユミエラがパトリックに嫌われたかもと言う気持ちは消えた。この人には嫌われたくないと思う様になるユミエラ。でも友達になるのは高望みなのだろうとも思う。
参考資料

このエントリーをはてなブックマークに追加

|

« 道産子ギャルはなまらめんこい・第5話 | Start | 魔法少女にあこがれて・第6話 »