リズと青い鳥
年末年始のNHKはEテレで響けユーフォニアムのオオバンブルマイ。
と言うのも4月からユーフォ三期をEテレで放送するので。
実を言うと私は今回このEテレの放送が決まる迄「リズと青い鳥」について何も具体的なイメージを持っていなかった。ユーフォのスピンオフ作品と言う事に全く気づいてなかった。当時は「何かやるんだね」程度の認識だった。
今回劇場版総集編一期と二期を見てすぐの視聴となるが、あ、絵の雰囲気が凄く違う。これはこれでこう言う世界にしたんだな。確かに内容を最後まで見てみたらTV一期二期が、確かに登場人物の「ココロ」の動きはそれはそれであるけど(特に一期のソロパート選抜の場面では震えが来たよ)、一方で地区大会で金を取って関西大会そして二期では全国大会と言う「コト」の大きな動きも大前提で存在した。全国大会を目指すと言ったのに一期序盤のバラバラな演奏に滝先生が「なんですかこれ」を発したのはユーフォの中でも一番に有名なセリフだ。
この作品はタイトルの物語の中のリズと青い鳥を鎧塚みぞれと傘木希美の話になぞって展開される。最初はみぞれが希美の後を追う構図だと誰もが思っていたのに、自由曲の「リズと青い鳥」の第三楽章のみぞれのオーボエと希美のフルートの演奏を期にそれが変わる。真っ先に気づいたのは勿論滝先生だが、同時にあの麗奈も気づいて、しかもそれを直接言いに行く。
二人の間で自覚するのは希美の方だった。新山がみぞれの方に音大のパンフレットを渡したのを知って希美は自分は音大に行こうかなと言う。それまでみぞれが進路希望で希望を白紙で出したのは冒頭で描かれたが実は希美も書いて無かったのだ。それを聞いてみぞれは希美が行くのなら自分も行くと言う。この時点では未だみぞれは自分は追ってる側だと思っている。
しかし二人の演奏はうまく行かない。それがどうしてか、みぞれに気づかせたのは新山だった。何故リズは青い鳥を逃したのか。みぞれは自分だったら絶対手放さないだろうと、まさに希美が一度吹奏楽部をやめたのをまた自分の近くからいなくなるのを防ぐが如く。でも青い鳥の方の気持ちで考えてみたらと言われてみぞれは全く違う視点に気づく。青い鳥はリズの所から離れたくなかった。でもリズの気持ちを一番に考えたら自分は去らねばならぬ。そしてリズはどこまでも飛べる羽を持っている青い鳥を閉じ込めておくなんて事は出来ないと思っている。
閉じ込めておくなんて出来ないと思うのが希美で、希美がそう思うのなら自分は羽ばたかねばならない。それが二人の関係を次に進める。
ところでこの作中でどうしても気になったのが剣崎梨々花。どうしてあそこまでみぞれにこだわったのだろう。さらには自分の名前を言う時に「鎧、じゃなくて剣崎です」と言う(実は新山先生までもが言う)。あれを最初聞いた時は実は隠れた姉妹なのではとか思っちゃった。なにげにこの作品の中で一番気にいったのは梨々花。