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薬屋のひとりごと・第16話

羅漢に持ち込まれた難題をやむなく猫猫に出す壬氏。いつもなら猫猫の気持ちとお構いなく命令が来るのに今回はどうも乗り気でない様子に逆に猫猫はやる気が出たのだろうか、あっさり引き受けた。

難題と言うのは前回語られた通りの彫金細工師の三兄弟の件。引き受けて現場へ行く訳だが、下女が一人のこのこと行く訳にはいかない。あの鱠の件もそうだったが、役人による調査と言う体裁で表に立つのは馬閃。
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分かっている事は長男に遺されたのは作業小屋、次男に遺されたのは箪笥、三男に遺されたのは金魚鉢。うん、三男がやけにしょぼい(あとでこの社会では高価なガラスで出来た物と分かるけど)。これは遺された物に何かあるな。

そこに行くと、馬閃と猫猫を作業小屋に案内する男が居たが、兄さんお連れしたよと言うのでそれが恐らく三男だと分かる。そして妙な配置になっている室内。箪笥を気にした猫猫だったがちょっと小太りの男がそれは俺が相続した物だと言うので次男と長男も判明する。まあこんな推理は猫猫の推理力を表現する為の物で、本来だったら役人が調べに行ったら自己紹介するよね。

三男は愛想が良かったが長男と次男の二人は憮然としていた。次男が相続したと言う箪笥は地面に固定されて居て動かない。長男はそんな物があるから作業小屋が使えないと言う。いや、固定してる部分を取ってしまえば?二人の問題は一気に解決するよ。

それに三兄弟に遺されたのはその三つだけとなるとそれ以外に家屋とかあるみたいなのは誰が相続したんだ。これは後から三兄弟の母、即ち亡くなった細工師の妻らしき女性が出て来たので彼女が相続したのだろうか。

次男には動かせないのとは別にもう一つの問題があった。箪笥には鍵がかかっていたが、真ん中の鍵と思しき物は遺されたが上の段の鍵が無い。さらには真ん中の鍵穴が塞がっていて鍵が使えない。箪笥と言っても使えないのだ。

猫猫が気にしていたのは窓もそうだった。ああ、金魚鉢があったな。あれで入射する光が何か関係しそうだ。

三兄弟が言いあいをしてる所に母らしき人物がやって来てお茶を出す。と言う事で遺言にあったお茶会になるが、それで猫猫は入射する光の塩梅に気がついた。光が箪笥の真ん中にさしている。まさに鍵穴がある場所に。

なるほど、ではここで金魚鉢が意味を持つ。窓の所にある台には何かが置いてあった跡がある。三男に聞いてみたらここに金魚鉢を置いていたそうだ。ここは気になったなあ。金魚鉢は丸いのに跡は四角い。敷物が四角いのかな。

金魚鉢を置いて、そしてそこに水を注いだ。すると金魚鉢がレンズの役割を担って箪笥の中心の鍵穴にソーラ・レイが当たった。それで何が起きるのかと思ったら、中で何かが溶けたみたいな音がした。
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これで鍵が入る様になる。ここまでは予想出来た。

このタイミングで猫猫が三兄弟に父親は貧血や腹痛を繰り返していなかったか、吐き気や気鬱は無かったか。確かにあった。サブタイが「鉛」とあったので、鉛中毒が関係するかなと思っていた。それかな。でも聞いただけでその先は何も言わなかったな。そして猫猫はここでははんだを使うかとも聞いた。これを聞いた時は「この時代にもうはんだがあるの?」と思ったけど、はんだ付けの歴史と言うのを見たら紀元前300年頃にはもうあったのだそうだ。

そして開けた引き出しには鍵が入っていた。これが未だ温かい。おそらくこう言う仕組み。
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そう来たか。

そしてそれを使って上の段の引き出しを開けると三つの金属が入っていた。鉛と錫。あと一つは何だ。でもこれを見て長男と次男が気が付かないとは、彫金細工師として失格だ。三男は分かった。それだけ三男はちゃんと技術を掴んでいた。引き出しの大きさは配合の成分比ではないか。

長男と次男は怒って出て行こうとしたが三男が止める。父の遺言どおりに三兄弟でやって行こうと。三男は父から長男と次男の長所を見ていた。にしても次男のあの物言いの仕方で人間付き合いが良い?ともあれこれで長男と次男も父親の言いたい事を理解した様だ。

事が解決して羅漢がまた壬氏の所にやって来た。でも最初から何もかも分かっていた様な口ぶりで。そして羅漢は妓女の価値を損なう方法は煙に巻いて立ち去ってしまう。

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