ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する・第2話
前回「悪役令嬢じゃないだろ」と思ったけど、第1話は発端だから波乱があるとして第2話はどうなるのかと思ったら「自由気ままな花嫁生活」とちょっと違う。まあ自由気ままを約束させたけど、タイトルから予想したスローライフとは違った。
前回の最後、リーシェはガルクハイン(帝国?皇帝が居るらしいので)のアルノルト皇太子から「おもしれー女」と認められて求婚される。婚約破棄宣言したくせに最後まで聞いて貰えなかったとリーシェの公爵家までおしかけたディートリヒ王太子がそれを見て驚く。
そこにエルミティ王国の国王が駆けつけた。国王はディートリヒを地面に叩き付けてアルノルトに謝罪する。あれ?ディートリヒ、アルノルトに直接何かしたっけ?そして国王はディートリヒがリーシェとの婚約を破棄したのを流石に知っていて、でもそれは取り消せないみたいで許してくれと謝った。
地面に伏せて謝る国王に(やはりガルクハインの方がずっと強国なのか)アルノルトは両国の友好関係に傷がつくことはないと言って、その代わりでもないがリーシェと二人で話をする場面が欲しいと言う。国王はリーシェに申し訳ないと頼むのでまあリーシェも仕方ない。アルノルトと二人だけの話し合いの場に臨んだ。
リーシェは過去6回の人生でちゃんと過ごせたので別に一人で放擲されても大丈夫とは思っていたが、その過去6回で悉く戦争を勃発させて自分が死ぬ羽目になったアルノルトは何故そんな事をしたのかに興味が湧いた。だから結婚の条件をつけた。
婚姻の儀に必要な物は指定の商会から買う事。ああ、あの2回目の人生で仲良くなった商会か(アリア商会)。それから各国との外交の場面には出してくれ。これはアルノルトから見ても皇太子妃として当然の事ではあった。皇帝との別居。これ、アルノルトを皇帝からなるべく離しておく為の条件だったんだな。そして最後の条件(最後じゃないんだけど)は、ぐーたらして怠けた生活を送ると言う。これ、全然そうならなそう。そして指一本触れない方向でお願いします。これでイチャイチャが回避されるかと思ったんだが。
こうして約束を取り付けてエルミティ王国からガルクハイン帝国へ。途中で植物採集をしたりアルノルトが手を伸ばしたらすかさず剣を抜くとかしたリーシェ。アルノルトそれらを見ながら変わった公爵令嬢だとは思う。
そこに襲撃者。いやいやいや、エルミティ王国の国王が恐れる程の相手に襲撃をかける馬鹿ってどこのどいつよ。事情を知らないただの盗賊にしたって馬車列の様子からガルクハインの皇族か何かだと分かるだろうし相手が正規軍だと分かるだろうし。一方でアルノルトをどうにかしようと言う勢力ならもっとずっと大規模な襲撃をかけるのではないか。
アルノルトは馬車に鍵をかけてリーシェを中に置いて戦いに参戦する。噂どおりの強者で襲撃者はあっという間に倒された。但し、後でリーシェが見た所では殺さずに倒した様だ。
アルノルトが参戦する前に戦った兵士達は何人か負傷していた。リーシェの見た所襲撃者の剣には毒が付けられていた。そこでリーシェは解毒剤作れますと進み出る。
は?驚くアルノルトを筆頭に兵士達。でも本当か?と疑いの目を向けられたのでここでリーシェが思い切った事をした。あの毒が仕込まれた剣で自らの腕を斬り、そして作った薬を付けてみせるのだ。ここまでやられたら兵士達もその薬を付けて貰う。
アルノルトはまたも色々驚いた。まずどうやって馬車を出たのか。確かにリーシェってそんな過去のループあったっけ?と思ったら侍女だった時にお嬢様が閉じこもった扉を開けたので練習したみたいだ。
やはりおもしれー女と思いつつアルノルトはリーシェが助けた兵士がどんな者なのかを語りつつ、彼らを助けてくれてありがとうと頭を下げる。アルノルト、兵士思いなんだ。しかも身分に拘泥しない。こんな皇太子が何故戦争を起こして殺しに来るのか。
ガルクハインの皇都に到着。臣民が皇太子の帰国を歓迎している。全然圧政下ではない。リーシェの為の離宮の準備が出来ておらず、宮殿でと言われたリーシェだが、そんなの気にしないと自分で掃除を開始した。侍女時代の能力がここでも発揮された。
しかもこのあと侍女同士の諍いの場面でいじめられていた平民出身の侍女を助けると言う場面到来。この場面では高慢ちきな侍女からはただの女だと思われる。これ、後からどう反応されるか。そして助けたエルゼがこのあとどう関係するのか。
雨上がりの夕暮れのバルコニーから皇都を見ていたリーシェにアルノルトが説明してくれる。それらを聞いて喜ぶリーシェに思わず手を伸ばすアルノルト。あれ?早速約束を破ってしまったぞ。