スナックバス江・第1話
札幌市北24条にあるスナックが舞台だと言うから見た。
多分ほとんどの視聴者が札幌市北24条って辺鄙な繁華街だと思っているかもしれない。確かに今どうなってるのか。
しかし北24条がすすきのに次いで札幌で2番目の繁華街だった時代があったのだ。
札幌オリンピックで札幌に初めて地下鉄が開通する。それ以前は市電が縦横無尽に市街地を走っていた。北24条は市電の車庫があり、北に伸びる市電の路線は北24条止まりが多かった。その頃から北24条にはターミナル要素があったが、新たに開通した地下鉄南北線は当初は北24条止まりで、それより北に行くには市電に乗り換える。或いはそこでバスに乗り換える。地下鉄が開通したら市交通局は都心への直通バス路線を廃止して地下鉄駅接続に切り替えたのでバスの乗客も乗り換えとなった。
乗り換える、これこそが繁華街が成立する重要な要素。この時から北24条の大発展が始まり、すすきのに次ぐ2番目の繁華街となる。
しかしその日々も長くはなかった。地下鉄南北線はさらに北の麻生(国鉄のちのJR新琴似駅前)迄延伸すると乗り換え駅としての地位は失われ、北24条の繁華街は衰退する。
そんな所にあるのが場末ならぬバス江。
私は酒が嫌いなので当然スナックに行った事が無い。だからスナックで行われる会話と言うか人間関係は全く分からない。
アニメでは当然誇張があるのだろうけど、うん、そう言う世界には入れないなあ。