薬屋のひとりごと・第14話
新しい淑妃が入内した。あれ?日本以外で入内って言うのかな?
猫猫が緑青館から宮中に戻ったので、新しい淑妃が入った事もあるから玉葉妃と梨花妃の二人から猫猫に妃としての教育をして欲しいと言う要請が壬氏の所に届く。
猫猫は今や外廷で少しづつ薬草を増やそうと水蓮の目をぬすんで植えてみたりして外廷の暮らしに馴染みだした所だったので、何故と思ったが上級妃二人からの要請では断れない。報酬も出るし資料は費用で買える。それを水増しも出来ると思ったら水蓮に見抜かれた。
大荷物を引っ張って後宮へ。四上級妃の待つ場所へ。これは或る意味凄いのではないのか。四人の上級妃を待たせるんだから。
猫猫が教える内容なので、当然花街に居る時に梅梅達から教わった内容で、玉葉妃はこれでマンネリ打破と喜んでいるし、梨花妃はこうやればまた皇帝の寵愛を受けるとこれまた喜んでいるが、里樹妃は顔を赤くしている。これ、つまり里樹妃は先帝の時には手つかずだったのか。一旦出家したのにまた後宮に入ったのは、先帝の妃からいきなり次の皇帝の妃になるのを憚ったと言う意味合いもあるかもしれないが、わざわざそんな事をするのは里樹妃の実家の政治的な思惑が強いのだろう。だから幼くして先帝の妃になったのも、先ずは形を整えたか。そう言うの普通にやってたからね。
一方新しい桜蘭妃は全く無関心だった。あれはどう言う顔だろう。もうこんなものは全て知ってると言うものだろうか。猫猫の見立ては北方の人間かとも見られていた。
ある晩、宮中で爆発音がする。何だと思った猫猫だが、下手に動くとまた水蓮に何を言われるか分からないのでその晩はそのまま寝た。
検分で、前回登場の片眼鏡の男、今回羅漢と呼ばれていたのが何かを興味深そうに見ていた。この様子だと爆発を仕掛けた側とは思えない。
猫猫は壬氏から書類の焼却を命じられる。この時代紙は貴重だから再利用したい猫猫ではあるが、わざわざ焼却処理を命じられると言う事は機密文書で猫猫は軍の関係かなと思った。そして言われたとおりに焼却へ。勝手に再利用しない信頼できる侍女。
ところが通りがかった所はどうも昨晩の爆発現場。あの李白が状況検分をしていた。この時背籠を置いて動き回るので、ちゃんと焼却処理しなくちゃいけない書類は大丈夫かと思ったけど、処理後かな。
李白に見咎められたが、猫猫は爆発した倉庫を探ってみた。キセルが落ちている。なるほど。そして反対側の倉庫に入ってみて、またなるほど。そこで李白の前で実験をやって見せる。小麦粉をつめた箱の中に火種を入れる。猫猫が危ないから離れろと言ったのに、李白はそのままそこに居たので爆発に巻き込まれた。粉塵爆発の原理を説明しつつ、猫猫は昨晩の見張りの兵士か誰かが倉庫の中で一服しようとして起きたのだろうと説明。でもそうだとしたらそいつが巻き込まれて取り調べられているのでは?
戻って来た猫猫、うっかりキセルを持ち帰ってしまったのに気づく。しかしよく見ると一介の兵士が持つには上等の品物。となると原因となった人間はもっとずっと身分が高くてしらばっくれている?