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悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~・第4話

ユミエラはアリシアからいきなり「あなたは魔王ですか」と言われてしまった。
そもそも魔王が復活すると言う話は王族の中でのトップシークレットではなかったのか。だからアリシアに聞いてみたら「エド君が言ってました、二年後に魔王が復活すると」と言うのだ。あの馬鹿王子、機密情報を漏らしたな。しかもたった一週間程度で王子を君づけで呼ぶアリシアのコミュ力の高さ。

アリシアに論理的な反論をすると当然根拠が薄い(と思われる)アリシアは言葉に詰まる。それをエドウィン達はユミエラがアリシアをいじめてると捉えた。

ただ、ここで言葉の行き違いがあったのは後から分かる。アリシアはユミエラが黒いから魔王ではないかと言う。当然ユミエラをはじめとして他の人はユミエラが黒いのは髪の毛の事だと思うが、実はアリシアにだけは違って見えたのだ。

ウィリアムが貴様が魔王だったんだなと指差すのに対してユミエラは
「私は裏ボスですが魔王ではありません」
タイトル回収来たな。

三馬鹿がユミエラに突っかかって来ても、魔王の復活が二年後なのに今ここに居る自分は二年後の魔王なのかと反論すると答えられない。

そもそもウィリアムが成敗してやると言ったところでユミエラにかなう訳がない。ユミエラから見たら三馬鹿が弱すぎるのだ。確かにレベルはそうは高くない。そうだこの機会に三馬鹿にはレベルを上げて貰おう。その方法を伝授したら自分への印象が変わるのではないか。そう思ってユミエラは自分がレベル上げをやった方法をペラペラと早口で話しはじめた。いや、それ一度国王の前で言って引かれたやり方では。
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やりきった。いや、みんな引いてるんだけど。
三人には伝わらなかったが、みんななら分かるのではと思ったら、他のみんなも駄目だった。駄目だこれ。

ただ、ユミエラは不思議だった。何故こんな根拠の薄い理由でアリシアは自分を魔王だと思ったのか。調べてみるか。と言う事でユミエラはアリシアの様子をこっそり伺う。その時にユミエラが猫に逃げられるのは強いオーラが出てるだけかと思ったのだが。

その猫を触ろうとした時にパトリックを初めて二人で話した。取り敢えず軽く。

アリシアがエドウィンから勉強を教わってる場面で驚くべき事を知る。エドウィンはこの時点では一応ちゃんとユミエラが魔王ではないと思っている。何しろ父王からそう言われているし。でもアリシアがユミエラを魔王ではないかと思う強い根拠があった。アリシアはユミエラがこう見えるのだ。
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うん、これでは人間に見えない。そして猫にもこう見えたのかも。

ユミエラは学園長に呼ばれた。学園長室にいたのは初回で見たあの爺さんではない。細目でニコニコしてる連中にロクなやつは居ないのが通例で、ユミエラも作り物の笑顔だとは感じた。ただ、国王の信頼はあるらしい。

学園長が今日ユミエラを呼んだのは野外演習で生徒ではなくて運営側で参加して欲しいという。学園が安全性を確保した上で生徒に魔物狩をさせる。そうやってレベル上げを行う。ユミエラが生徒側で参加したら一気に魔物を倒して演習にならない。

演習は中央貴族と地方貴族に班分けして行う。ユミエラには地方貴族の班に参加して欲しい。エドウィン達はさらにそれとは違う特別強化の補習授業がある。それを聞いて猛然と興味が湧くユミエラ。
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特別強化に興味はあったが、実際に参加するのは地方貴族の班。でも安全に配慮するあまりぬるいやり方になっていてこれではレベル上げとしては効率が悪い。そうユミエラが思ったのと同時にパトリックがそう呟いた。

アッシュバトン家では前衛と後衛に分かれ、前衛が魔物を抑えて後衛が攻撃する。それを入れ替えたりして次々と倒す。そうやってレベル上げをする。しかし集団だとその程度しか出来ない。だからユミエラは自分のレベル上げが一番だとは思った。

ともかく今は魔物が少ないからそんな集団行動とは行かない。だったら良いものを持っていますよとユミエラは魔物呼びの笛をプオープオーと吹いた。たちまち集まる魔物。皆それに驚くが、パトリックが全員を指揮して前衛と後衛に分け、アッシュバトン家でやった様に魔物を倒させる。最初チラと見た時は頼りなさそうなキャラかなと思ったのにこれはこれは、頼もしいキャラじゃないか、パトリック。

全部倒した後でパトリックはユミエラに怒る。なんて事をしたんだ。でもユミエラは今のでは前衛がレベル上げ出来なかったのがまずかったのかと思い、では「次」は足止めは自分がやるのでさっきレベル上げ出来なかった人は今からやって下さい、プオープオー。

と言う事で、出現した魔物はユミエラのダークバインドで全部拘束する。さあ、足止めしたので倒してと言っても、そのダークバインドそのものが不気味でみんな腰が引けてるが、大丈夫と言われてなんとか倒した。

ただ、パトリックとユミエラが話してる時魔物が襲って来て、パトリックが前に立ったので腕が傷ついてしまった。治しますと言う闇魔法の治癒は見た目がグロい。でもパトリックが純粋にユミエラを心配したというのだけは分かった。

今度から前もって言えと言われたので「じゃあ今から拭きます」とまたもプオープオー。クソワロタ。

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