薬屋のひとりごと・第9話
体調が悪くて簡易更新となります。
Aパート。
役人が一人死んだ。見た目は深酒をして死んだ様だが、そうとも言えないので猫猫は壬氏に呼び出された。酒に何か毒が入っていたのか。取り敢えずその席に出た酒を出されたが実際にその死んだ浩然が飲んだ物は手元から落とした時に割れてしまってもう無い。
猫猫が試しに飲んでみたらやけに甘い。実は浩然は壬氏が親しくしていた役人で、仕事は実直だったが、何年か前に妻と子を亡くしてからは酒を大量に飲む様になった。そしてどうも塩味が感じられなくなったらしく、昔は塩辛い物が好きだったのに近年は甘い物しか食べなくなった。だからこの酒も甘い。
落として割れた瓶の破片を見せて貰ったら、塩が析出している。どうも大量の塩が入れられたらしい。浩然は塩味が感じられなくなったのでそれを知らずに飲んで倒れたらしい。塩の取り過ぎ?直接の死因がよく分からない。
当然自分で入れる訳ではないので、誰かが何の目的かは分からないが入れたのだろう。
猫猫が知る事が出来たのはここまで。
Bパート。
女官が一人死んだ。塀の外の堀に浮かんでいるのを発見された。猫猫がやぶ医者と一緒に向かったが、やぶ医者が怖がって触れない。一方で猫猫も触るのを師匠から禁じられている。人間の身体は薬にもなるので好奇心の強いお前が触ってはならぬという事で。
壬氏から自殺か他殺かと問われると、可能性としては他殺ではなかろうか。まずは城壁は非常に高い。女官が容易く登れる高さではない。ましてや纏足では足場を踏みしめられまい。そして手は這い上がろうとして必死に壁を掴もうとした痕跡がある。
今回も猫猫がこれ以上知るものではない。
一方で猫猫は自分がもし死ぬのであれば毒が良いという。壬氏が驚いて何故そんな事を言うのかと問うも、だって猫猫はただの平民。何かあった時に簡単に死罪となる。壬氏がそんな事はせぬと言ってもままならぬ事に違いはない。
最後、やっとあの木片の炎色反応の時に調査を命じた腕に火傷を追った人物が見つかった。かなりの地位だから遅れたのだ。それは柘榴宮侍女頭風明。