冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた・第13話・最終回
アンジェ、折角父に会えると思っていたら大公から魔王を倒した勲功で勲章を授けるからと呼び出され嫌々エストガルへ。前々回はベルグリフの過去の話もあった。この時に引き留めた声だけのカシム(吉野裕行さん)が出てたんだな。
前回大公の末娘リーゼロッテに案内されて会ったカシムが気になって地下牢に行ってみたらアンジェだが、カシムはそこに居ない。そこへ大公の三男フランソワがちょっかいかけて来た。非常に不愉快な言い方で。舞踏会で出し物があると言ってたし牢からカシムが出されたし、その辺の事だろう。
舞踏会では大公の次男ヴィラールが自分が招いたのだとアンジェを紹介して回るが、これに疲れるアンジェ。疲れて座ってる所にいかにも貴公子な男が声をかけて来る。これまで登場した大公家の三人の男子よりももっときらびやかな服なのでその上の身分なのだろうと思ったら皇太子だそうだ。
声をかけて来た皇太子は何者なのかと に聞いてみたら完璧超人だった。でも数年前迄は愚か者のレッテルを貼られていたのがある時に豹変したと言う。あれ?その時に何かあったね?
愈々魔王殺しの叙勲の場面となるが、ここでフランソワが入り込んで来る。魔王を倒したと言う噂は本当なのか。本当だとしたらその力を示して貰おう。と言ってここであの牢に居たカシムを呼び出す。
このカシムこそ天蓋砕きの異名を持つ嘗てのSランク冒険者。彼と戦って貰おうと。さあ戦えと剣を差し出されるが、アンジェはそれを投げ捨てる。自分の剣は余興の為の剣ではない。民草を守る為の剣だと。こんな事で貰う勲章など意味は無いと怒鳴りつける。静まり返ったその場で大公がその通りだと前に出た。アンジェによって貴族の何たるかを教えて貰ったと。だからこの場は勲章を受けて欲しいと言うので大公の申し出を受けてアンジェは叙勲される。
くそぅと怒ったフランソワの所に皇太子がやって来る。自分は本当はSランク同士の戦い、殺し合いを見たかったと言うのだ。あ、やはり皇太子は何か変だね。
オルフェンに帰ろうとしたらまたぞろあのフランソワがやって来た。ため息のアンジェにフランソワの命令だとカシムと戦わせようとした。アンジェ、あのカシムとは戦いたくなかった。カシムが戦う理由がイマイチ分からないが、自暴自棄な感じになっていたのかな。
ところがフランソワがお前の父親も同じ天国に送ってやると言うので怒ったアンジェが私のお父さん、赤鬼のベルグリフなどおまえらの相手ではないと叫んだところでカシムの手が止まる。
そうなんだな、カシムは嘗てのベルグリフとの仲間だったんだ。そのベルグリフの名前が出たから驚き、そして今のベルグリフの話を聞きたいとアンジェに駆け寄る。アンジェもカシムが嘗て父の仲間だったと知り、しかも昔のベルグリフの事を教えてくれると言うので一緒にオルフェンへ。
邪魔なフランソワはふっ飛ばされたが、それを見ていた皇太子と白ローブががっかりしていた。その話の中で皇太子に化けてるとか言うので、やはり豹変した皇太子は別人なんだ。
アンジェ、オルフェンに帰ったらベルグリフがそこに居て大喜び。そしてカシムを紹介。カシム、前々回のあの回想でベルグリフを引き留める程に本当は別れたくなかったんだ。その後パーティーは散り散りバラバラになって、そしてあの自暴自棄の状態だった。
ベルグリフ、アンジェのおかげでカシムと再会出来、そしてそのアンジェはリーゼロッテから持たされたドレスをみんなに着せられてお父さんにお披露目。レディにも育ったアンジェにベルグリフは目を細めるが、一方で娘にお嫁さん探しをさせてるとか何だと問い詰める。
それはそれとしておかえりアンジェ。
ただいま、お父さん。
タイトルの「Sランクになってた」が序盤で引っ掛かってしまった。
「なってた」からビックリでそれを引き継いでの行き違いとか騒動とかの話かと思って見始めたけどもうその後はSランク前提の展開だった。連載と言うか掲載当初は「なってた」がメインだったけど話が続いたからこうなったのかな。まさかタイトル変えられないしね。