16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-・第12話
コノハが拉致されて妙な秘密基地に連れて行かれた。それを探す守。98君、コノハの行き先もそうだけど、この後大活躍。行き先は建設中の秋葉原スタジアム。
コノハがあんなに自由に歩き回れるのかと思ったら、やがて警備ロボットに囲まれた。囲まれたけどあのままだったらどうなったんだ。そこに冬夜が来てやめなさいって命令したから分からなかったけど。
コノハの姿を見て20年前のままで何も変わっていないと驚く冬夜。コノハはその反応から相手が冬夜だと理解した。そしてその再会に割り込むグレン・フォークナー。驚いた、20年以上前のオリジナル・キューと言われたコノハがまるで少女ではないかと。
グレンの説明でここに容器の中に居る人間は、AIだけでは面白いソフトが作れなくなったのに対応した、人間の養分だと言う。もちろんちゃんと見返りは与えていると言うが、どんなに見返りを与えていてもこの労働環境(あとでデバッガらしき人間が出るけど、そっちは本当に人力)は中共が新疆ウイグル自治区でやってる奴隷労働並みの人権問題で、明るみに出たら許される事ではない。
その頃、守は少しづつコノハの場所に迫っていた。闇雲に秋葉原スタジアムに入っても居場所が分からない。搦め手からだと、建設を中断されたつくばエクスプレスのホームから入る事にした。
放棄された地下鉄道の駅とか、遥か遥か昔の「漂流教室」で登場した「麹町線(その当時は未だ名前が決まっていなかった、今の有楽町線)」を彷彿とさせる。
建設放棄された駅から秋葉原スタジアムに潜入。その中で「きゅーきゅー」言う人間が出て来た部屋を見つけた。もしかしてここはデバッグルームか!って、おい、そんなプログラム修正なんてAIで出来るだろ。ゲームの創造性に人間を使うのは分からないでもないが、デバッグなんぞはAIの方がずっと能力高かろうに。
コノハに対して冬夜はあの装置の中に入ってと言うが、さっきグレンが「この人達はみな報酬を与えている(同意は取れている)」と言っていたのに対してコノハは明確に嫌だと言うからますます人権問題ではないか。
でも苦しみながらそれを言う冬夜を見て、ああこんな世界にしてしまったのはあの時自分が作ったゲームのせいだ、みんなが辛い思いをして、冬夜も泣いている、それは全部自分のせいなのだとコノハの方が泣いてしまった。
でもそんな茶番はもうどうでも良いと言うグレンが3秒でやれと命令したその時、守が間に合う。コノハの手を引いて脱出。一瞬監視が中断されてしまったグレンは何が起きたと言いつつ、警備員にコノハの追跡を命令。そして冬夜にはおまえなんぞはオリジナル・キューの代わりになる訳がないだろうと。
警備員がコノハ達を追うものの、98君がメチャクチャ頑張って警備ロボットは守の味方になっていた。だから人間の警備員は追跡に手こずる。手こずったけど、エレベーターで上昇してる途中で電源を切られ、どこからどうやったらそれだけの警備員が出て来るのか分からない量の警備員に囲まれ、万事休す。
「もうやめてよー!」とコノハの心の叫びにベートーヴェンの交響曲第9番が応える。
流石年末。