Helck・第18話
サブタイトル「笑顔」ってそれか!悲しすぎるだろ。
ミカロスの術でクレスを媒介として王の命令で覚醒戦士が作られていた。それに逆らうヘルクをミカロスは勇者殺しの剣で刺したが、ヘルクは何とか踏ん張る。とは言っても勇者殺しの剣で刺されたので気を失うが、そのヘルクをアリシア達が助けて脱出させてくれた。この場面がヘルクが王都に向かいながら思い出す場面なのか。最初は過去の回想かと思った。
王都に向かうヘルクに勇者殺しとの冤罪がかけられ賞金稼ぎの荒くれ者大量に群がる。大量すぎるだろ。だがその大量の賞金稼ぎを全てなぎ倒してヘルクは進む。やがて覚醒戦士の一団が現れた。先頭に立つ者だけが他と違う。これは何の影響だろうか。こいつがやられても次はもっと強くなるみたいな事を言っていたので、時間軸では今のアズドラが戦っている翼の戦士の萌芽だろうか。
王城の前ではアリシアが大罪人反逆者として首を斬られようとしていた。民衆はアリシアを罵り、苦しませて殺せと叫ぶ。以前もそうだったが、ここの国民はおかしくないか?どうしてここまで強烈に煽動されるのか。
立会の役人は以前アリシアに恥をかかされた貴族らしい。もう忘れちゃったけど。アリシアにざまあないなと暴言をはいて首斬り役人に執行を命じる。
ヘルクが待ったをかけるのだろうとは思ったが、かけ方が凄かった。未だ姿も見えないのに強烈な気が首斬り役人を怯えさせる。それはやがて立会の貴族にも伝搬してそして民衆にも伝わった。ヘルクがやって来たのだ。
ヘルクの気に押されて立会の貴族も民衆も全員そんなつもりじゃなかったみたいな弁解を始める。見苦しい。実に見苦しい。
それでもヘルクは立会の貴族をぶっ飛ばしただけでアリシアに近寄って抱きしめるだけだった。憎悪を民衆にはぶつけなかった。
ヘルクはアリシアを抱きかかえ、こんな国ではなく別の所へ行こう、魔族の国はどうか。アズドラが言っていた事を確かめに行こうじゃないか。
そこにラファエドが現れる。自分はヘルクを甘く見ていた様だ。だが、ヘルクのこの先はもっと辛い事が待っているだろうと。それはこれから降る雪だった。この雪の下に居る者は全員が覚醒戦士になる。それは建物の中に居てもだ。しかも平民共はこうやってみんな自分達の手足になるだろうと言っていた貴族も同じ事だった。人間には皆勇者の力が備わっている。但しほとんどの人間はそれが目覚めぬまま人生を終える。それを強制的に目覚めさせるのがこの雪だ。そしてほとんどの人間はその時に自我を失う。
アリシアの身体にも変化が表れる。ヘルクはアリシアを抱いて雪の降っていない所へと走るがもう手遅れだ。アリシアは自我を失ってしまう自分を見ないで欲しいと言うが、どんなに変わってもアリシアを見間違える事などないと言うヘルク。最後にアリシアはヘルクの笑顔を求めた。ヘルクが笑っているのが大好きだった。