Helck・第20話
謎の女性と言うサブタイはアリシアの事かと思ったらまさかの展開。
アズドラの深読みによる本体を叩く迄の遅滞作戦は続いていた。今のところは圧倒的に魔族の方が強い。だからケンロスもヒュラも現時点では余裕で戦っている。ケンロスは戦うのなんてやめようぜと言っているのだが。死んで復活すると以前よりは強くなるのはアズドラも知ってはいる。その上でヘルクも戦力として使える前提のプランAなのだ。
ただアズドラも気がかりはあった。人間にヘルク並の力がある者の気配がある。情報が足りない分はアスタからの情報が重要。
このアスタ、いつかバレるんじゃないかとずーっと思っていたが、今のところは人間が覚醒戦士になってしまったのが逆に有利に働いている。ロボットみたいに黙々と見回っているだけなので頭が働いていない。その説明の過程で食べ物が保存可能な物だけになったと言っていたが、やはり全員覚醒戦士になってしまって食糧生産が駄目になったのか?
ある時、人の気配がした場所で逃げられる狭い通路がなかったせいで上の方にある窪みにかくれたら、嘗てゼルジオンだった者とかあの一団が歩いて来た。彼らは覚醒レベルが高いので普通に会話が出来て、これで情報が掴める....と思ったら、その中の顔を見せない覚醒戦士が微かにアスタの気配を感じたみたいだ。
これで魔法を打ち込まれたアスタ、アスタ自身は無事だったものの、壁が破られて、あ、そこはクレスの成れ果ての居る場所じゃないか。成れ果てのせいでクレス自体はアスタに反応しない。でもそこに覚醒戦士が集まって来たので下に隠れたら穴がある。
穴に入った時にホットコーヒーを入れた水筒を無くしたが、大丈夫か?
ところでこの逃走の間に暗視メガネとか、アイテムだすけど全部アスタの自分の力でそれが実現出来て気分の問題とか。
地下通路みたいな場所を歩いてると微かに空気の流れがある。そこを触ったら壁が動いて隠し部屋みたいな所に入った。置いてある本が怪しい。他に周囲を見るとドアがある。ドアの方が正規ルートかと外に出た。すると壁が勝手に閉まってしまう。そして覚醒戦士の様な足音が迫る。両側から。窮したアスタは窓を開けて外へ。脱出する前に「飛べる(高い場所に行ける)のなら窓から出ちゃえよと思ったけど、アスタはちゃんと窓を開けた時の空気の流れ迄考えていたんだ。でも仕方ない、この場は窓の外に出るしか無い。ここで歩いていたのがどうもラファエドみたいだった。彼は気づいて見逃した?
アスタ、外の壁を伝っていたら覚醒戦士が飛んで来る。これはまたヤバいと今度は開いていた窓から中へ。窓が内側に開くと言う珍しい窓ですが。
そこに居たのがシャルアミ。ああ、シャルアミが謎の女性なのか。まさかここで再登場とは思わなかった。
シャルアミは訳も分からずこの部屋に閉じ込められている。アスタ、自分は異国の商人なんだと説明したらシャルアミはそれで納得してくれた。最初はアスタをぼうずだと思っていたけど、そこは誤解だと分かる。
そしてずっと閉じ込められているから話し相手が居なくて寂しいと言われ、何となく後ろ髪を引かれてそのまま話し相手となった。
アスタからの通信を受けたイスタは無用心だと心配するけど。