« 16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-・第4話 | Start | カノジョも彼女 Season 2・第16話 »

柚木さんちの四兄弟。・第4話

隼が三人に夕食の事を託して出て行くから何かと思ったら高校の同窓会だった。高校の同窓会!私は卒業後一度たりとも行った事がなくて同窓会名簿でも行方不明になってるのに。

一人を除いてほとんどの同窓生とは6年ぶりの再会。クラスが同じじゃない女子から柚木君来てるんだってとか、今フリーなんだってとか狙われていた。

6年経つとみんな随分変わっている。特に変わったのが関口で、高校時代に教室の片隅でよく分からない本を読んでいたのが大学時代に起業して成功して社長になっている。しかも容姿まで変わってるじゃないか。そんな訳でヒエラルキーの逆転現象とかかなり起きていると言う。

さっきの三人組、他のクラスの子なのに隼に久しぶりーと群がって来た。話をしてるうちに海外旅行とか色々聞くと隼は自分が地味に感じてしまった。いやいや、教師で堅実にやってるのは充分で、羨む事ではあまりないよ。年取ると。

隼はどうしてるのと聞かれたところから弟三人を育てている話になるのだが、隼、ここで目一杯楽しそうに語りだした。だから女子三人と男子三人はささっと引いてしまった。

この時点では少しぽかーんとしていた隼ではあったが、トイレからの帰りにさっきの女子三人組の会話が聞こえて自分がおばさんで♂として見られないと噂されているのを聞き、大ショック。
参考資料

だから二次会にも出なくて街をトボトボと歩いていたらパトカーに呼び止められた。あれ?その女子警察官、誰?ワンカットで霧島家の顔が出たので、ああ宇多と和歌の母親の咲なのか。あまりの様子に咲はもう非番になるからと悩みを聞いてあげるよとその後の飲みに誘う。

そこで隼は同窓会でのショックを明かす。ここが「そうなの?」と思ったのは、前回の内容で柚木家と霧島家はごく最近までは深い付き合いがなかった。岳が霧島家のお爺さん虎次郎と親友になってから咲とその子の宇多と和歌が来たので未だ一年とか二年しかお付き合いが無い筈なのだ。その相手によくも隼は全部吐露したなあ。それだけショックだったのか。

咲は隼が普段からあれだけきちんと弟達の面倒を見てるのは、やはり亡くなったお母さんがそうだったから?と聞いたら、実はそんな簡単な話ではなかった。

隼が小さい頃、父は未だ売れない小説家、だから母がパートで家計を稼いで古い団地暮らしだった。母はいつも忙しいので食事は急いで作り置きしたか、父が不器用に簡単に作った物だけを食べていた。その後、父の小説が売れてお金が入る。今の立派な家はその時に建てたし、母もパートをしなくて良くなったのでちゃんとした食事も作れる様になった。それを見て隼は何気なく尊と湊に言ってしまったのだ。毎日ごちそうで良いなと。だが母はそれを聞いて隼に言う。隼が小さい時もそうしたかった、ごめんねと。
参考資料

隼は後悔した。母はずっと気にしていたのに。あんな事を言ってしまった。だから両親が亡くなったら弟達には母がやりたかった事をやるのだと。咲、もう涙でグシャグシャ。

でも隼はそうは思っても自分の時間が全部弟に取られるのを、今回同窓会で思い知らされて、そこが今日落ち込んでる理由。でも咲はあっさり言う。そんなの自分だってそうだ。自分が産んだ子相手でもそうなんだから、隼がそう思ったって不思議じゃない。

そして次の言葉が窓越しになって聞こえない。
何かなと思ったら家に帰ってから。

家に帰ったら23時半過ぎ。もうみんな寝てると思ったけど、三人は隼にハッピーバースデーと迎えてくれた。今日誕生日だったのか。同窓会と重なっちゃったんだな。だから三人は帰って来てからのお祝いの準備をしていた。

こんな弟達、自分の時間取られちゃうとかそんなのもう吹っ飛んじゃう。
参考資料
咲の言葉が聞こえない場面はここだったんだ。自分の時間がどうのとか、育ててる子のこんなのあったらかわいいって思うでしょと。

このエントリーをはてなブックマークに追加

|

« 16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-・第4話 | Start | カノジョも彼女 Season 2・第16話 »