Helck・第13話
ヘルクは勇者殺しの剣をアンに預け、自分が万が一の時にはこれを使えと差し出した。しかしヘルクを殺せる剣を自分に預けるなと言うアンに対して、ヘルクは過去の話をするからその上でまた頼みたいと言うのだ。
第2クール開始時点でとうとうヘルクの秘密が語られる。さすが、OP/EDを変えて来ただけの事はある。
ヘルクと弟のクレスは住んでいた村を魔物に襲われて両親が殺され食って行く為に王都にやって来た。未だヘルクが8歳でクレスが4歳の時だ。しかし王都では貧富の差が激しく、流れて来たヘルクとクレスは貴族からいじめられていた。ヘルクはクレスに代わって自分を殴ってくれと言う。
と言うのも超回復状態がこの時既にあったから。
ここで吹くアン。
ただ、これでヘルクはやはり只者ではないと思うアン。
これでも魔物が徘徊する外の世界よりもマシだと頑張って生きていた。なんとか頑張って生きて来たのに不幸が訪れる。クレスが病に倒れる。
ヘルクは貯めたお金を握りしめて王都中を医者を求めて走り回る。しかし誰もクレスを診てくれない。そのうちにクレスの反応が無くなる。とうとうクレスが死んでしまう。もうヘルクは医者とか構わず街中で叫ぶ。誰か弟を助けてくれ。だが、街の人間は誰も助けてくれない。
そんな時、不思議な少女がヘルクに声をかけてくる。弟を助けてくれと言うとその少女はかけて行ってしまった。しかし少女は父親を連れて来た。その男性は貴族の風貌で、パーティーへ行く途中だったがパーティーを蹴ってクレスを助けてくれる。貴族にもこんな人が居るのだ。
そして15年。クレスは18歳。あれ?足し算が合わないけど誕生日前かな。クレスは立派に育って今や騎士となっていた。しかも強い。魔物におされて総崩れになりかけた討伐部隊に助けに入って魔物を一撃で倒せる程に。そして第三歩兵部隊の隊長になっていた。凱旋するクレスを目を細めて見るヘルク。
クレスが助かった後、クレスを助けてくれた名門貴族ラファエドの娘シャルアミが屡々遊びに訪れて来た。
名門貴族とつながりがあると言うのを見たその辺の貴族の連中はもうヘルクとクレスをいじめなくなる。それでもクレスはその自分だけよくなった境遇には満足せず、王都の民がもっとよくなるべく魔物を倒せる様になりたいと鍛錬をしたのだ。魔物さえ居なければ王都の外でも平和に暮らせる。
ラファエドはクレスが強くなったのを見て、ヘルクも強くなるのではと見ていた。
クレスが軍の隊長になったのでヘルクとクレスは普段は一緒に暮らしていけなかった。だから偶に一緒に食事の約束をする。その時、シャルアミもついて来て、その様子を見たヘルクは、おやおや、お似合いの二人ではと思った。
だがそのまま順調に行かなかったから今のヘルクが居る。