Helck・第14話
クレスが遠征に出てから一ヶ月、魔物の出現が激しくなり王国は徴兵をして防衛に当たらせる事にする。ヘルクも徴兵されて対魔物戦闘に参加する事になった。ここからか。
ある時、ヘルクの所属する魔物討伐部隊はこれまでに無い強力な魔物と遭遇する。この部隊には領主の息子のエディルが参加していたが、魔物の前で棒立ち。これをヘルクが文字通り体を張って防いでやる。
この話を聞いてアンはそれは新世界生物だと察する。普通の魔物とは比べ物にならない強力な奴で帝国兵士でも恐れる相手。
ヘルクが戦っているうちに魔物の攻撃はとても重かったものの
「思ったより耐えられる」
と認識する。
耐えられると分かったので、ヘルクはがむしゃらに魔物を殴る。殴って殴ってとうとう倒した。これを聞いて驚くアン。やはりヘルクは別次元の強さだ。
ヘルクはエディルの街を守為にエディルの街へ。到着したら街は既に燃えていてエディルは肩を落としたが、ヘルクは未だ全滅した訳ではないと街へ突入。すると生存者を発見。だが、その生存者に見えた人物は金髪の兵士。彼女は剣で魔物を倒す。
彼女アリシアは傭兵団のリーダーで、傭兵団と共に魔物と戦う。だが、アリシアから見たらヘルクはおかしい。ただ「ドゴーン」とするだけで聖剣を持ってる自分より多く魔物を倒す。
エディルはアリシアの傭兵団に街を守る契約をお願いした。アリシアはヘルクが手伝うならと言う条件でそれを飲んだ。こうしてヘルクはエディルの街で魔物から街を防衛する戦いに入る。
それは食事の時だろうと風呂の時だろうと襲われる余裕の無い日々だった。
ここでアン様のツッコミ「いや、余裕あったろう」
こうしてヘルクは傭兵団と共に魔物と戦い続ける。疲れはしたが休息の一時にアリシアは自分の家系の話と共にヘルクが途方もなく強いとヘルクに告げる。戦士の家系だと思った自分だが、ヘルクを高く評価する。これからも一緒に戦ってくれ。
こうして4年の歳月が過ぎる。なのに魔物の数は減らない。
王国には絶望に近い疲れが出ていたが、ここで古文書を発見する。諸悪の根源魔王を倒せば魔物の出現は無くなる。だから魔王の討伐を決定すると王国は決めた。だがそれを聞いたアンは違うと思う。帝国はそんな事をしていない。
こうして討伐軍は勇者クレスを先頭にして魔王城へ攻め込む。激しい戦闘の結果、クレスは魔王を倒したが、クレスも重傷を負って王国に連れ返された。
国民は魔王を倒した喜びにわいていたが、ヘルクはクレス重態を聞いて病床へ駆けつける。
ところが魔王が倒された筈なのに魔物の出現は一向に減らない。そのうちに減るだろうと思われたのに減らない。勝手な国民は勇者クレスにまた行かせろと言って来る。クレスは動けないと言うのに。
これは魔王が復活したのではないか。また魔王を討伐に行かねばならない。だがクレスは重態。
ヘルクは魔王討伐に向かう。