薬屋のひとりごと・第1話、第2話、第3話
持病が再発して非常に体調が悪いので当面簡易更新となります。
(一時良くなったと思ったのに)
スタッフとかお金使って作ってるなと思ったし、内容もなかなか良かった。でも三話連続でやる意味合いは感じられなかった。各々独立していて三話迄行かなければ始まらないと言う訳でもなく。
第1話は始まりの話。猫猫が拐かされて後宮の下働きに売られてしまう。こうやって後宮に入るんだ。猫猫はこれには順応して仕方ないから地道に働く。ただ、下手に能力を見せて給金が増えても人攫いに送金される金額が増えるのが癪で普通の平民の女の子として過ごす。
しかし三ヶ月程して事件発生。梨花妃の息子(東宮)と、梨花妃自身、そして玉葉妃の娘が共に衰弱して死にそうになるのだ。これを聞いて猫猫は分析する。周囲には広がっていないから伝染病ではない。だとしたらと、花街に居た経験からあれだ。だがここで声を上げても良い結果にならない。何か書くものがあれば伝えられるのだが。
と言う事で猫猫は裾を破って紙の代わりにしそこに白粉が原因と書いてそっと窓辺に置くが、梨花妃はそれを無視。一方の玉葉妃はそれを容れて娘の命は助かった。ただこれを書いたのは誰なのか。
宦官壬氏は下働きの娘で裾が破れてる者を集めた。よく見ると猫猫が一番それらしく細長く破れている事から「そばかすの娘は残れ」と書いた紙を見せて、全員を引き取らせる。他の娘は文字は読めないが猫猫は読めてしまう。これで猫猫の薬師としての能力と賢さが壬氏と玉葉妃にバレて、猫猫は玉葉妃の侍女に抜擢された。
なるほど、こうやって後宮で活動出来るツテが出来る訳で、これが始まりの第1話。
第2話は媚薬しか頭に残っていない。カカオがとか言い出したので「それ、チョコレートを作るつもりか」と思ったら本当にチョコレートだった。あれって興奮剤みたいな働きで媚薬と言う事になるのか?一応実際に食べた玉葉妃の侍女達が発情しちゃったけど。
第3話は踊る幽霊の怪談。後宮内ではもっぱらの噂になるが、猫猫はそれ自体には興味は無いし、合理的な考えをするから何だろう程度にしか思わなかった。
しかしここで壬氏に呼び出される。壬氏はちゃんと正体を知っている。知っているが、それをどうしたものかと猫猫に相談したかったのだ。正体は芙蓉妃。芙蓉妃は別の国から後宮に入った。しかし舞を皇帝に見せる初日に失敗してそれ以来皇帝のお渡りが無い。その挙げ句、武官に下げ渡される事が決まっていた。これが夢遊病を引き起こしているみたいだが、夢遊病を治す薬は無いかと。猫猫、そんな薬は無いときっぱり。当初は睡眠薬でも出すのかなと思ったけど。
但しやはり花街で似た事件があって、その時は最初の身請けの時には夢遊病を発症し、結局身請け話は消滅。その後また身請け話があった時には夢遊病が発症しなかった。何か嫌な事があると起きるのか、と言うのがその場での結論。だから下げ渡しのその日まで芙蓉妃は幽閉される。
しかし猫猫は花街での真の結末を知っている。身請け人と遊女はグルだったのだ。最初の身請けでは銀子が高額で身請け人は払えない。だから遊女が病を発症した体を装って一度ご破産にし、病持ちと言う事で安い身請け金になって晴れて身請けされた。
芙蓉妃の場合は憶測でしかないが、下げ渡される武官と言うのは芙蓉と同郷の者。芙蓉妃はいつかその者に下げ渡されるのを期待して、最初に皇帝に拝謁した時に失敗を見せて皇帝が呆れて近づかない様にし、やがて武勲を立てた武官が申し出て下げ渡されるとなった時も、皇帝の気が変わらない様にと夢遊病者を演じたのだろう。
第3話は、まるで「後宮の烏」を見てるみたいだった。Wikipediaを調べてみたらこちらの方が小説の最初の発表が早いのでアニメ化は後になったけど別に傾向を真似た訳ではない。