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薬屋のひとりごと・第4話

今回は皇帝陛下の思し召し。梨花妃の具合が悪い。薬師よ、診て参れ。毒見が終わった後で猫猫はそう言われた。皇帝の言葉なので当然拒絶は出来ないし、診ろと言うのは治せと同義だ。
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梨花妃って誰だったっけ?新しいキャラ?とちょっと思ったけど、すぐに分かる。あの白粉の毒の指摘を受けたのにそれを受け容れず東宮を死なせてしまった賢妃だ。

小蘭との会話であの一件で後宮からあの毒な白粉は全部宦官によって回収されたのだそうだ。それは良かった。

ところが猫猫が梨花妃の為の食事を作って水晶宮に持って行くものの、下賤の者の作った食事など梨花妃様に出せるかと梨花妃の侍女達から邪険にされて放り出された。その侍女達は梨花妃の好きな食べ物だと言って栄養満点の重い食事を梨花妃に摂らせようとしていた。そんなものが食べられない位ちょっと考えたら分かるだろうとひとりごとを言う猫猫だが、いやあそうでもないんだよ。病気になった事の無い人はびっくりする程病人の気持ちが分からない。まさに梨花妃みたいに何も喉を通らないと言うかお腹が受け付けない私に「リンゴが良いから剥いて食べろ」と平気で言って来るのだから。

それにしてもこんな小娘に皇帝陛下直々に梨花妃の様子を診ろと言うのだから宮廷医は余程人材が無いのだろうとこれまたひとりごとを言う猫猫。あれ?あのやぶ医者とはちゃんと関係が築けたのではなかったか?だからこう言う時はやぶだろうとあの医者を前に立てて「皇帝陛下のご命令によりこの猫猫が食事を作って参った」と言ったら通してくれたのでは?

ともかく何度も何度も作っても何度も何度も放り出される。流石に疲れた。

その疲れた様子を見逃さないのが壬氏だ。ある時水晶宮で壬氏が猫猫に囁く様に顔を寄せたのを侍女達は見逃さない。それに嫉妬するよりも壬氏様のお姿を拝見して倒れるヤツも居る程で、その壬氏が通してあげなさいと言えばそれには逆らえない。

こうして猫猫はやっと梨花妃に食事を提供出来るが、思ったよりも梨花妃は衰弱していて、ちょっとした固形物でも吐き出してしまった。これはもう重湯にするしかないなと汚れた口周りを拭って猫猫は気がついた。

白粉が取れた。この白粉はまさかあの禁止された物ではないのか。ここで猫猫の顔つきが変わる。この白粉を付けたのはおまえか!おまえなのか!
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東宮を死なせてしまったあの毒を、自分は禁止にさせたのに何故まだこんなものが残っていてそれを梨花妃に付けるのか。ここからはもう猫猫の態度は豹変。侍女達に命令口調となって白粉を片付けさせる。それを見ていた壬氏、おお、流石だと感心する。しまったこいつに見られた。

それ以来、梨花妃は徐々に快復して行った。やがて自分で歩ける程にまでなる。今回長い期間梨花妃と接した猫猫は最初思った様な傲慢な人間ではないと気がついた。賢妃の名に相応しい、皇帝の妃になれる様な人間だったのだ。
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すっかり元気になった梨花妃の所を辞する挨拶をする猫猫に対して、自分はまた子を生せるだろうかと問う梨花妃。それは二重の意味があって最初の表向きの問いは身体がそれだけ戻ったのかと言う薬師に対する問いと、もう一つは東宮を死なせてしまった自分に皇帝の寵愛はもう来ないのではないかと言う問いだった。

猫猫は大丈夫ですと言い、ご無礼ながらお耳をと、遊郭で覚えたたわわな胸を利用した閨房術を耳打ちする。どうやらそれが効いたみたいで皇帝のお渡りは暫くは翡翠宮には無かった。そして堂々と背伸びしてこれでゆっくり寝られると言う玉葉妃であった。

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