カノジョも彼女 Season 2・第16話
紫乃に押されて咲を、そして渚を探す直也。名前を呼ばはりながら露店の中を探していたら直也が最初に見つけたのは渚だった。良かったと駆け寄るものの、そこには咲の友達が。二股を知られる訳には行かないと、二人共あらぬ方へ避ける。ここ、直也が「咲ちゃんと離れちゃったんだけど、見てない?」と言う誤魔化し方でも良かったんじゃないかな。渚が無理に綿あめの方へ行くのが可愛いって直也が思うのが良かったのもしれないが。
でもすぐに二人は一緒になって今度は咲を探そうとするが、渚はここで待とうと言う。前回の渚の提案と言うのは咲に直也を見つけた方が二人で居る事にしようと言うものだった。何だ、かなり穏便な提案だったじゃないか。
でも二人きりで花火を見ると言うのは当初紫乃が咲と直也の組み合わせで考えた様に、それなりの雰囲気を持っている。手を握ったかと思ったら、抱っこしちゃう迄進んだ。うん、同日放送で手を握る迄が大変だったキミゼロって作品もある程に手をつなぐのは大変だよね。その頃咲は食べ物につられて直也を探す事を忘れてるけど。
さっきの様な、同級生の前では知らぬふりをしなくてはいけないと言う事があって、直也は渚に心苦しいと言うけど、渚は咲を好きな直也をまるごと好きになったんだからいいんだよと言う。
でも抱っこの事は恥ずかしいから内緒。
そうこうするうちに約束の場所だったから、咲も遅れてやって来る。渚はじゃあ今度は咲と二人で花火を見てとその場を離れた。
何かあったのかと聞く咲に、渚からは恥ずかしいからと言われた直也が言えないと答えると、言えない事をしてたんかいと叫ぶ咲。でもそれはともかく花火で良い雰囲気になろうと言う直也に、こんなモヤモヤした状態でその気になれるかと怒る咲。
それでも二人並んで座って、さあ良い雰囲気と思ったら咲の野生の嗅覚が凄い。渚と紫乃と知らない女の匂いがすると言うのだ。
確かに渚は抱っこしたし、紫乃は鼻緒が切れておんぶしたし、ああ知らない女の匂いって、あの迷子の子か。凄いな咲。
そんな感じで揉めていたから花火終わっちゃった。でも直也が走って花火を買って来る。手持ち花火かよと最初はそう言う咲だけど、でも久しぶりにやりながらしみじみと思った。直也は嘘をつかないし、昔からずっとずっとひたすら自分を好きだと言ってくれて全くブレない。直也も咲が好きだと言う気持ちは渚と二股になっても何ら変わっていないと言う。だからそんな直也の事はやはり咲も好きなのだ。
さて、こうして終わった花火大会だけど、紫乃はここまでして咲はキスもしない、何ら進展が無いと知ったら、じゃあ咲は本気じゃないのか?と疑問が湧いた。本当は、今回で直也と渚、直也と咲の間の心の距離が縮まったんだけど、紫乃にはそんな事は分からない。逆に咲の本気度に疑問符がついてしまっては、紫乃は、咲が直也を好きだからと自分の気持ちを封じている力が弱まってしまうではないか。