ポーション頼みで生き延びます!・第1話
白状すると、先月沢山流れ始めた10月期アニメの番宣の中で、これの作画が一番不安だった。作画が不安だと中身も期待出来なさそうな印象を持ってしまう。
現世で色々そつなく仕事が出来る長瀬香だったが、ある日この世界の上位存在者の手違いで身体をスパッと切られて死んでしまった。あまりの失態にその上位存在者は平謝り。流石にあの状態からの復帰は世界のバランスを崩すと言う事で別の世界への転生を勧める。
転生先世界ヴェルニーの管理者セレスティーヌは何だか威厳がないお調子者っぽい女神に似ていて、憧れの地球管理者からの紹介だと言うので色々便宜を図ってくれると言う。しばし考えた香はいくつかの条件を出した。何しろヴェルニーは地球で言うと中世っぽい、いわゆるナーロッパな世界だから現世日本の若い女性がポンと放り出されたら生き延びる可能性が低い。そりゃそうだ。
と言う事で、あらゆる言語を理解する能力をまず求める。それってデフォルトで付いて来る能力じゃないのか転生モノでは。そして中でも一番重要だったのが作品テーマとなる自分がイメージしたポーションを容れ物付きで出現させる能力。
そう!ポーション(薬)は大事。今期「聖女の魔力は万能です」二期が始まって、そう言えば薬を調合するキャラだったっけと思いつつ、もし自分が転生したら真っ先に全力をあげて抗生物質とステロイドは作るなと思った。あとは鎮痛解熱剤かな。自分はNSAIDs使えないけど、アレルギー無い人には劇的に効くから。あとは抗ウイルス薬とか(きりがない)。
こうして町に行ったものの、最初は「ポーション?そんなもの」とけんもほろろな対応を受けるが、冒険者達にじゃあ肩揉んでとか脚揉んでとか頼まれたのを嫌な顔せずに引き受けるから冒険者達には受け入れて貰える。
そして翌日、重傷を負って命が危ない冒険者が担ぎ込まれて来たが今は医者も薬師も居ない。だれも手当出来ないのを見かねてカオルがポーションを惜しげもなく使って命を助けた。これでもう冒険者達からは絶大な信用を受けた。
一方でこの土地の領主の男爵に目をつけられて屋敷に軟禁に近い状態にされる。ここは長居は無用だと年頃背格好の近いメイドを指名して夜に食事を運ばせてすり替わって脱出。
王都を目指したが追っ手がやって来た。ただこの追っ手はあの冒険者達で、男爵の命令で仕方なく追って来たものの、男爵領を適当に探して、あの恩人のカオルは見過ごそうぜと言ってくれていたのだ。
あ、良いね。ある意味チート能力ではあるけど、嫌な雰囲気のチートじゃなくて上手い具合に立ち回ってこの世界で生きて行く。
丁度テレ朝のこの枠でやっていた「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」にミツハを思い出す。あれ好きだった。