Helck・第16話
持病が再発して体調が悪いので当面簡易更新となります。
やって来た騎士は王国の重歩兵総隊長のゼルジオン。ヘルクに助けてくれと言う。王国を助けて欲しい。
ヘルクも見たあの覚醒戦士は元は罪人で魔術によってあの姿になっている。そしてこの姿になってしまうともう自我が失われ術者の命令どおりにしか動かない。王国の貴族層は罪人のみならず平民全部に対してこの術をかけて命令だけに従う人形にしようとしていると言うのだ。
そんなバカな事が許される筈が無いとヘルクとエディルは驚く。大賢者ミカロスとラファエドはそれを知ってるのかと聞くと、二人共知っていてやっているのみならずミカロスの提案で始まった事だと言う。
これを阻止するには覚醒の術を止めるしかない。覚醒の術は誰にでも出来る事ではなく、術者と核となる人間の二人がセットでなくてはならない。術者は国王、そして核は何と勇者クレス。
クレスは未だ意識が戻っていない。そのままの状態で利用されている。だからクレスを救出する事がこの覚醒計画を阻止する事に繋がる。だが当然の事ながらクレスは厳重な守りをされている。あの覚醒戦士によって。
だから覚醒戦士に互角以上に戦えるヘルクの助けが必要なのだ。噂には聞いているぞと言うゼルジオンの聞いた噂よりも、でもヘルクはもっとずっと凄かった。おまえなんなのよ。
それにゼルジオンはクレスから言われていたのだ。何かあった時はヘルク=兄さんに頼ってくれと。
話は聞かせて貰った。アリシアも参加すると言う。こうしてヘルクとゼルジオン、アリシアとエディルがクレス救出へ向かった。何回か前迄アリシアとエディルがこのあとどうなるか気づいて無かったけど、はるか前に翼を持つ戦士で来た二人だ。と言う事は....
潜入はゼルジオンの大声のせいで苦労はしたもののクレスの所へ。ところがタイミングが悪かった。そこには元老院の貴族のみならずミカロスとそして王も揃っていた。
王の命令でヘルク以外の三人はそのまま操られる。ヘルクが居なかったら自害させられていた。そんなヘルクにミカロスはクレスを動かしてヘルクと戦わせる。ヘルクはクレスを殺せない。詰んだなヘルク、と思った所でアリシアが勇者殺しの剣でクレスを止めたが、それをミカロスは奇貨とした。
そもそもミカロスはクレスが子供の時に治癒した時に自分の野望の為の素質があると見抜いた。ただ未だ子供の身体だったのでその後魔物などと戦わせて育てる。そして育った所で今回の計画発動となったのだ。
万事休して、ここでヘルクだけが脱出してクレスとアリシアとエディルが翼の戦士にされたって展開か?
で、今回とうとうアンちゃんが出て来なかった。