好きな子がめがねを忘れた・第12話
小村が進路希望を書いていた。三重からは将来の夢は何?って聞かれた。ここの三重の言葉がちょっと引っ掛かった「進路で思った【だけ】なんだけどね」。何故そこに副詞を付ける。
しかし小村は特に夢が無かった。だがそれを知られたくなくて「内緒」と答える。えーっと思っちゃう三重。代わりに自分の夢の話すると言い出した三重。その為に見せたい写真があると幼稚園の卒園アルバムにあったんだと写真に撮ったのを見せてくれるのだ。あ、それ、三重の幼稚園の時の水着写真もあって、それは小村には刺激が強すぎる。
当時はおとうさんのおよめさんになりたいだったけど、今は誰かのおよめさんになりたいしか考えてない。花嫁修業っぽい流れでオムライス作ってみた。ケチャップで何を描いたのだろう。小村は「手」って言うけど、手はないだろう。そんな事言われて動揺する三重。あれってやはりハートが失敗した形かな。
小村は帰ってから自分の幼稚園のアルバムを発掘したが、小村の夢は「かいしゃいん」かよ!夕食に呼ばれてテーブルについたら今日はオムライス。だから手みたいなの描いたけど、それは楓の葉なのかと言われた。あれ?ひょっとして三重が描いたのは楓だったのか。
翌朝、小村は進路希望に「三重さんのおむこさん」って書いてみてしまった。当然このまま出せる訳が無いので消し始めたが、こんな日に限って三重はちゃんとメガネをして来たのだ。「おむこさん」だけ見られちゃった。でもこの時の誰のとかじゃないと言う小村の返事は三重には面白くなかったのか。
さてサブタイの調理実習。くじ引きで小村は三重と別の班になってしまった。クッキー作りみたいだけど、三重が気になる小村は三重が東と話をしてるだけでも意識がそっちへ行ってしまう。
三重は丸いクッキーを作っていた。何かと言うとコイン。てっきりお金のコインかと思ったらゲーセンのコインだそうだ。ゲーセンのコインらしくするには放射状の線を描いたら良いと東が教えてくれる。ついでに小村君はどんな形で貰っても嬉しいと思うけどと言うのだ。東凄いな、そのさり気なさ。
しかしそれが聞こえた八坂が今はやめておいた方が良いかもと言うのだ。先日久々に行ったゲーセンのメダルバンクが期限切れで小村が落ち込んでいたと言う。また知らない単語が出たぞ。メダルバンクって何?
小村ますます動揺する。八坂まで三重と仲良く話してる。いや、東も八坂も小村の事を話してるんだけどね。それを聞いて嬉しそうな三重。
東は鳩サブレーみたいなの作っていた。隣のおねえさん(大学生)にプレゼントする為に。そうか、東そのお姉さん好きなのか。ここでキーワード、ちゃんと言わないと将来一緒に居られないかもと。
小村は三重が東と仲良く話していたので今日は聞いて居られなくて先に帰る小村。でもその小村を三重が追いかけて来るのだ。
そして、あのコインのクッキーをくれた。東どうのこうのは吹っ飛んだ。三重は渡したかった理由を言いかけたが、でも言ったのはお腹空いてそうだから。本当の事を言えなかったか。ゆっくり進展させるのじゃ駄目かなと思う三重の「ゆっくり」の真意が取れなかった小村。
幼稚園の頃の三重の写真を見てしまった小村は自分の写真はどうだったっけと見てみたら、鉄棒から落ちて鼻血を出してる写真。閉じたけど、明らかにノートの方にも挟んじゃった。
それを八坂に見られる。小村が取り戻さないうちに三重が小村の子供時代の写真と聞いて俄然見たくなる。見たい気持ちが強すぎて写真に唇がくっついちゃった。
おかげで重要文化財になってしまった。
一緒に帰る途中で公園が目に入った三重。鉄棒の所に小村を連れて行って自分はメガネを取りに一度自宅へ。そのすきに逆上がりしてみたが出来ない小村。でも戻って来た三重から今は出来る?と言われて必死の思いでやった小村、出来たよ。それを写メした三重は、まるで成功記念みたいな写真も撮って、他の人に見せちゃ駄目だよ、って可愛いなあ。