無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~・第12話・最終回
あれ?
シルフィでもルーデウスが立ち上がれない?
折角シルフィから好きですと言われルーデウスも好きだと言われて添い遂げられそうだったのに。落ち込むルーデウスだが、シルフィはちゃんとルーデウスが好きだしルーデウスが数ヶ月前からの病なのだと明かすから却ってルーデウスの事を何とかしてやりたくなる。
でもなあ、シルフィで駄目ならこの魔法大学でどうやっても復活出来ないんじゃないのか。ヒトガミはこの魔法大学でルーデウスが復活出来ると予言したのだから、外に出てからとかではない。
出来なかったとは言え、ちゃんと仲良くなれたルーデウスとシルフィ。これからは普通に呼び合う事にした。
お膳立てしてくれたアリエルに報告。駄目だったところまでアリエルに話した。多分ルーデウスを治す薬の事まで聞きたかったからではないか。それを聞いたアリエルが笑う。肝心な場面でそれとは、ルーデウスを少々買いかぶっていたみたいだと。だがここでルークが真面目な顔で真剣にそれを諫める。うん、ルークは男だからルーデウスの苦しみが分かるのだ。単にヘタれた訳ではない。今は病気でルーデウスは苦しんでいる。
シルフィがどうしてもルーデウスの病気を治したいと聞いてルークは覚悟があるのなら渡す物があると言って一旦下がった。
その間にアリエルが男をその気にさせる方法を伝授していたが、それを聞いたルークはシルフィの身体でそれは無理だと言う。ショックのシルフィ。
ただルークが根拠も無しに言った訳ではない。グレイラット家の男の嗜好を知り抜いてるからこそだ。
そこでとルークが取り出したのは媚薬。強力な催淫作用と強壮作用を持つ特別な薬。以前はフィットア領で作っていたが例の転移事件で製法まで失われてしまって今では残った薬に金貨100枚程の価値があるのだそうだ。これをシルフィの為ならとルークは提供してくれる。アリエルも今月分のお小遣いを提供してうまく行く様にと言ってくれる。
二人に用意して貰ってシルフィはルーデウスの部屋に飲み物持参でやって来た。今日は泊まりに来たの。ブエナ村での思い出を語りながら飲んで行く。そしてシルフィはあの薬を出す。黙って入れる訳じゃないんだ。そしてシルフィも飲む。ルーデウスに効く薬と言っておいてシルフィも飲むのはルーデウスから見たら謎ではあるが。
やがて薬が効いて来た。今度こそルーデウス大丈夫かな。大丈夫みたい。
「じゃあどうぞお召し上がり下さい」
これってエリスの時の「ルーデウスの子猫が欲しいニャン」と同じ程のルーデウスを奮い立たせる言葉か!
そして朝チュンになるが、隣にシルフィが居ない。ちょっと不吉な気もしたが、ベッドに痕跡があるから少なくとも成し遂げたみたいだ。シルフィが居ないのは何故か。エリスの時もこんな形だった。ルーデウス、またかと思ったかもしれない。
でもシルフィは薬を提供してくれたルークとアリエルに顛末とお礼を言いに行っていたのだ。だから戻って来たシルフィにルーデウスは抱きついて泣き出す。良かった、そしてありがとう。
そしてこの度の礼をアリエルにしに行く。これだけの事をしていただいた以上は何でも協力させて欲しい。アスラ王国の政争には関わり合いたくなかったが、想い人が渦中にあるとなると話は別。
なるほど。と言ってアリエルがチラとシルフィを見て、ルーデウスにあなたはどうするつもりかと問う。ルーデウスはアリエルへの助力の話と捕らえたけど、違うのだ。アリエルが言いたいのはシルフィをどうしたいのか。
シルフィと結婚します!
この答えにアリエルは納得。ルーデウスの妻となるのならもうシルフィは男装する必要はない。こうしてシルフィのメガネは外された。
第二クール楽しみですね。