好きな子がめがねを忘れた・第9話
校外実習です。3人から6人で班になって下さい。ああ、この3の倍数、意味あったんだ。
小村、男子三人の班だけどずっと三重の方を見てるから八坂がもうおまえは三重の班に行けよと言う。もうひとりの男子から三重がめがねを忘れた時の為に行けと言うのだ。つまり小村の扱いは好きで気になる子よりも三重のめがねフォロー要員の方が大きい。
確かに校外学習はいつもと違う場所に行くので三重のメガネが無いと彼女は謎の樹海に入り込んでしまうかもしれない。いや、ないから。交通事故の危険は確かにある。
小村の班は三人、三重の班は三人。六人の範囲に入るから合併したらいいんじゃないか。でもそれ誰が言いに行くのか。そりゃ小村でしょ。実は三重の方もう小村を気にしていた。だから川戸がしっかりしてと言うのだ。でも三重には今回は秘策があった。カバンに予備のメガネを入れておく。普段からそうしろと言うと、三重は家に一つは置いておきたいというので、だったら三セット持てばいいんじゃない。
川戸が三重に小村を誘いに行ったらと促す。そう言われて三重が小村と一緒に行きたいと呟いた、ちょうどその時に小村が来た。いいタイミングだったね。これで決まり。川戸からは三重はテンションあがると無駄遣いするし、ぼーっとする時もあるからよろしくねと言われた。
何故同じ班になりたいと思ったかと三重から聞かれた小村。一緒に行けたらなと思ったからと結構踏み込んだ事を言ったと思ったが、今回は踏み込むよ。
しかし三重は結構あっさり何だおんなじ事考えてるねとニコリ。
この時点では未だ純真に仲の良いクラスメイトと一緒に行くのが楽しみみたい。
三重は前日夜にちゃんと予備メガネをカバンに入れた。あれ?なんだかこんなだったっけ?ともかくこれで次の日が楽しみすぎて、寝られない。
その結果、小村も楽しみすぎて寝られず遅くなったし、三重も遅くなった挙げ句にメガネ忘れたのかと思ったら転んで壊してしまったそうだ。あー。でも大丈夫、予備を持って来たから。
ここで川戸が最近の三重の事を言い出す。こないだ鎌倉に行った時さぁ、と。この話題は何故今出るかなと思ったが、三重が予備メガネをかけた時に気づいた。あ、さては。と思ったら予想どおりにフレームが可愛いからと伊達メガネをお土産に勝ったそうだ。伊達メガネ持って来てしまったな。
校外学習は三菱みなとみらい技術館(EDにクレジット)。しんかい6500が展示されてるけど、これはメガネが無いと辛いな。でも三重はこう言うところで見栄っ張りなので言い出せない。見えてるフリしてる。
取り敢えず小村はこっちので見たらと眼の前で見られるパネルを教えるけど、これはとりも直さず小村にはバレてると言う事。小村は気にするなと言うが、三重からすると実は小村に迷惑をかける方を気にしてるのだ。
しかし見えない三重、ウロウロしてたら別の学校の生徒の方に行っちゃった。LINEで小村に迷子のお知らせ。助けに来て貰ったものの、三重は本当に小村に迷惑をかけてる自分に悔やんでいた。とうとう泣いちゃったよ。
何とか自分を責めるのをやめて貰おうと思った小村はとうとう言ってしまった。自分は毎日三重がメガネを忘れるのを願っている。三重の助けになりたいからだと。
でも忘れて欲しいと願うのはまずかったか。引かれたかと思った小村だが、でも三重はとても嬉しかった。
ただ三重は未だピンと来てない。小村はよく分からない程優しいからと。と言う事で今日もメガネを忘れた三重だが、今日は迷惑をかけない様にと1日用コンタクトレンズをしてみる。小村に頼りすぎては駄目だと。でも小村にとってそれは寂しいんだ。その理由が分からない三重。
どうしたのと言う川戸だったが、そこに八坂からメッセージが入った。校外学習で二人は急速に仲が良くなったみたい。照れる川戸。遠山は川戸が恋しちゃったと言う。恋?ここまで言われても未だピンと来ない三重。あの表情は特別な意味で好きなんだよと言われる。特別な人?
放課後、職員室前で小村と会うが、小村に助けて貰った方が良いと言う三重に小村が照れる。この表情はどこかで見た。あの川戸の表情?
小村の特別なのかなと思った三重は思わず逃げちゃったけど、自分もそうなのかなと思いつつ、もう一歩だ。