無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~・第6話
ルーデウスの魔法大学での生活も順調に始まった。ザノバとの生活が進んでいる。今回で思い出したが、ザノバってほとんど魔法が使えない一方で怪力だけあるんだったか。それで国から追放されたんだったか。
フィッツとも仲良く学生生活を過ごせている。何しろフィッツ=シルフィの方がルーデウスと仲良くしたいと思っているのだから。そんな訳でフィッツの方から声をかけてくれるし、転移の事も一緒に調べたいと言ってくれた。そんなフィッツにちょっとときめいてしまうが、男相手にそれはないだろうと思うルーデウス。つまり完全にフィッツの事は男だと思っている。
色々不思議なフィッツ先輩に色々と聞いてみたが、その中で「彼」は女子寮に居ると聞いた。アリエル王女の護衛なので王女の特例があるとそれが可能。だからあのぱんつ落とした事件でも女子寮に居たのだ。
ザノバからは人形作りの伝授を懇願されている。仕方ないので魔力で人形を作ろうとするものの、ザノバには本当に魔力が無い。何をどうやっても駄目。崩れ落ちるザノバ。はてどうしたものか。
魔法が駄目なら削り出しをするしかない。と言う事でルーデウスは素材を出してそれをナイフで削り出して行く。これなら頑張れば出来るかも..駄目でした。上述のとおりザノバは怪力で繊細な動きが出来ない。
その事をフィッツに相談したら似た人が居たと言う。自分でやりたい事があるけど能力も技能が無い人が居て、奴隷にやらせたと言う。なるほど、その手か。だからルーデウスは次の休みにザノバと奴隷市場に行くと言う。
それが良いと言ったフィッツだけど、その後もじもじしながら自分も休みだと言う。誘って欲しいフィッツ君。ルーデウスそれを察してフィッツもどうかと言うと、喜んでお受けした。
と言う事で当日。ザノバがフィッツに挨拶するが、まあ一応王族なので偉そうに名乗りだすが、それをルーデウスが叱って今回の提案はフィッツなのでちゃんと挨拶しろと。
そして奴隷市場へ。初めて来たから見て回ると本当に奴隷だな。フィッツ裸の奴隷を見てびっくり。ルーデウスって慣れてるんだねと聞くフィッツに、ルーデウスはフィッツが男だと思い込んでるからDTだなと思い、先輩「も」経験したら大丈夫と返す。それ即ちルーデウスは経験済みと言う事で(エリスとね)ちょっとショックなフィッツ=シルフィ。
戦士奴隷を見ても仕方ない。目的にかなった奴隷を探さねば。目的は人形を作るのだから手先が器用で魔法が使える奴隷。フィッツからはルーデウスが教えるなら無詠唱魔術になるので、子供が良い。言語覚えるのに似てるか。覚えるなら子供の時に。ああOPに見えてる子はここで登場するのか。
と言う事で商人にドワーフで若い奴隷を求めたがドワーフ自体が少ない。ドワーフと言ったのは手先の器用さを求めたからで、それが出来るなら別にドワーフでなくとも良いと言うと、商人は6歳の女児が居ると言う。親の借金の為に一家揃って奴隷落ち。健康状態に難あり。栄養失調だから食べたらなんとかなりそう。但し人間語は話せない。
と言う事で奴隷を閉じ込めている部屋へ。現代社会の価値観を持ってるルーデウスには、長年この世界で暮らしたと言っても少しキツイだろう。
商人は鎖で繋がれた女児を檻の外へ。傷ついている女児をフィッツが回復魔法で少し治す。ルーデウスが魔族語で会話を試みた。魔大陸に居たのが役に立つ。でもその子は全く話さない。
ルーデウスには分かった。この子は絶望している。死にたがってる者の目だ。それをルーデウスは分かるのかとザノバが問うが、うーん、ザノバはこの世界の王族だからあまり気にしないのではないかな。ともかくルーデウスには分かる。それは嘗て自分がそうだったから。
続けてルーデウスは問う。死にたいのか。どうにもならない自分に絶望しているのなら終わらせてやろう。この子を購入して仕事を与える事は出来る。だが、それは彼女の救いになる訳ではない。絶望したまま命令を聞いているだけだから。
少女は逡巡して答えた。死にたくない。これが今回のサブタイか。
よろしい、それが言えるなら救ってやる事は出来る。この子を購入した。
ドワーフは7歳になるまで正式な名前が無い。じゃあつけてあげよう。ザノバはジュリアスにしよう。嘗て力加減を失敗して殺してしまった弟の名前。ザノバ的にはちゃんと償いみたいな気持ちなのだろう。でもそれは男の名前。だからルーデウスはジュリエットと名付けた。
懐いてる感じのこれ良いね。