ホリミヤ -piece-・第7話
河野は受験勉強の合間に読むマンガが好きだ。或る日続きが滅茶苦茶気になる回があって、翌週を首を長くして待つ。愈々発売日。ルンルン気分で本屋へ向かう。あ、これ売り切れてるフラグだ。案の定完売。ガックリと項垂れてる姿を柳に見られた。
えーと、柳って誰だったっけ。ああ、イケメンだけど少し変わり者なんだっけ?柳は最後の一冊を買ったので河野に譲ると言う。たまたまバス待ちでこの書店に入って買ったけど、地元駅には本屋が未だいくつかあるから大丈夫だと言うのだ。それにしてもこの日を待ちわびていた河野はぶらりと帰る途中に寄った柳に遅れを取ったのか。
これで週刊シノビ仲間になった河野と柳。でも二人で並んで歩いてると他の女子から釣り合わないと陰口を言われてしまう。その辺を説明しようとして妙なすれ違いになる二人。
入れ替わり物にハマった吉川。堀と宮村が入れ替わったら、まあこれは分かる、どんなツボか。でもその後の吉川のツボが分からん。トイレ問題はこのパターンの定番。
柳が吉川の大声で驚いて本を落とし、それを拾った時に柳は手の甲で吉川の手の暖かさを確認するのだ。じゃあ石川は?と言う事で石川にあれこれ言うけど、石川からしたら面倒臭い。石川の性格だとそうだろうなあ。
宮村が歩いていたら赤いマフラーが落ちていた。何だこれと思っていたら沢田がやって来る。沢田のマフラーらしいけど、上に見えた二人がこれをわざと落としたよね。宮村もなんとなくそれを察した。沢田っていじめられてるの?でもそんな直接的な疑問には容易に答えられない。その次の宮村の聞き方が良かった。じゃあそのマフラーを落としたのは今三階に居る人?それが正しかったら俺の方に近寄って。これなら出来る。そしてそうなのかと理解した宮村は上の二人目掛けて何か口走った。上の二人はそれを見て怒り狂ったけど、どう読み取ったのだろう。あ、「死ねブス」か。
沢田はクラスであまり居場所が無い。或る日、クラスで何気なく聞こえて来た会話があった。美術部に新入部員が来ないからポスターを貼ろうとしていた。でももうポスターを貼れる場所が無いのでは。そしてその時に下田にどこかに無いかと聞いたが昇降口の前のはどうだろうと言うも、あれは三年生しか使えないのではないかと却下された。
そして何とか貼れたみたいだが、ポスターが大きすぎて掲示板からはみ出したせいでうまく画鋲がとまらず、剥がれていた。それを見かけた沢田が何とかしようとするも、そりゃ全く届かない(沢田:150cm)。そこに仙石と綾崎が通りがかった。仙石は掲示板に入り切らなかったからこうなったんだなと言い、沢田はクラスの人が部員が欲しくてこんなに大きくなっちゃったと弁解しても、だからと言ってはみ出して良い訳ではない、剥がすと言う。
でも仙石も背が高いと言う訳でもない(170cm)。どうすんのと思ったら沢田を肩車した。そしてはみ出したポスターを剥がす。あーあ、剥がされちゃったと思った沢田だけど、仙石はそのまま昇降口の方へ移動。三年生しか使えないのではないかと言われていた(でも本来誰でも使える)掲示板の所に来て、貼っているポスターを整理移動してスペースを作った。ここなら出入りする生徒にもよく見えるだろうと。
或る日、あの美術部の二人が沢田にポスターを張り替えてくれたんだってと言って寄って来る。おかげであれを見た一年生が見学に来てくれてとても嬉しかったと喜んでくれる。抵抗なく沢田に声をかけてくれる子も居て、沢田はクラスで一人じゃなかったんだよ。
オチは沢田が生徒会長を移動手段に使ったとか、ピアスの三年生と血が繋がってるとかだけど。