スパイ教室 2nd season・第7話
アネット「俺様、アルバイトをします!」
スパイにはたんまり給料が入ってるのではないのか。
発端は10時間前のCとクラウスとの話から。Cから命の危険が乏しく経験が積めそうな任務が欲しいと(多分だいぶ前では)言っていたらCから来たのだ。わざわざクラウスを呼んだのは恩を売る為。
部屋に戻ったクラウス、何かを感じるものの用意した全てのトラップを元通りにして潜入した者がいる。それはアネット。前回マティルダの件で只者ではないのを示したアネットだが、現時点では灯の中でモニカとトップを争う要員になっていた。
アネットが何故忍び込んだかと言うと、給料が尽きたからなんとかしてと言う直訴。アネットの口座には給与以外に以前の報酬も入ったのに作りたい物を作ったらお金が尽きたのだ。
と言う事で、Cから来た任務をふったのだ。それはアルバイトをしながら二年前に敵スパイが麻薬取引をした飲食店でまたぞろ何かが起きていないかを調査する任務。任務とは別にアルバイトで稼いだお金は自由にして良い、と言うのでアネットがやる気を出した。
でもみんなの心配は分かる。アネットが日常生活の労働でうまくやれるのだろうか。クラウスはそんなに心配はしていなかったみたいだが、用心の為に二人見張りをつけようと言う事になる。くじ引きでリリィとエルナ。うーん、リリィはまだしもエルナはさらに心配事を増やしてる様な。
アルバイト初日が終わってリリィとエルナがアポーな状態に。何があったんだ。三日目、気になったグレーテとモニカが行ってみる。この二人も同じ状態に。本当に何があったんだ。
こうなってはジビアとティアも気になる。ところが行ってみたらアネットは超有能。オーダーはもとよりトイレの落書きも特製放水機で消しておいた。特製放水機は大丈夫なのか。
ともかくジビアとティアも同じ目に遭って、保護者のサラにあれは何だと聞きに行く。サラ、アネットの事はちゃんと心得ていて、アネットはやる気さえ出せば超有能なのだそうだ。一方でやる気の無い事には全然手を付けない。身長がコンプレックスなので乳製品をご褒美にすると喜んでやる。マティルダは身長の事でアネットに消されたからなあ。
改めてサラも加えてアネットの店に行くが、その制服姿であの店は合わないのでは。目立っちゃうだろ。
ところが事件が起きる。妙な男がアネットを呼んでグラスが汚れていると中のラム酒をぶっかけた。こいつ何故いきなりこんな事を。当然ジビアが怒って向かおうとしたがティアが制止。アネットは何事もなかったかの様に謝ってグラスの交換へ下がった。モンスタークレーマーにもちゃんと対応出来る..だけのエピソードではあるまい。
こうまでしてアネットがお金が欲しいのは何だろう。よほど作りたい物があるに違いない。サラが聞いた話だと先日クラウスにプレゼントしたい物があると言っていた。それはちょっと違うのでは。
一方で見張り役に送り出されたリリィとエルナは全然駄目だった。
アネットの件は良いとして任務であるあの店の様子はどうか。エルナの動きが鈍いと言うのはひょっとして何か薬が?とか思ったけど、それは無視されてリリィからはまたトイレに大量の落書きがあったと報告。アネットが消す前にメモしてあったのでリリィが読み上げる。でもそれって男性器の隠語だった。リリィ、口に出して読み上げちゃったよ。
ただ、消したのにすぐまた大量に書かれるのはおかしい。何かの暗号か。と言う事でそちらの調査開始。サラのジョニー氏がトイレで麻薬を発見。そこで発信機を仕込んで元に戻す。
その結果、あの店は麻薬の取引場所になっていてトイレの落書きは欲しい量を書いた物。じゃあ怪しい奴は誰か。と言う事でジビアとティアが怪しい二人に接触してみたが、ハズレ。
と言う事で怪しいのは店員になる。だからリリィとエルナに倉庫を調べろと依頼したけど、二人は店長の信頼が無いので休憩は駄目だと断られる。そこにアネットが倉庫の在庫確認をしたいと言ったら喜んで認めてくれた。この信頼度の差。
調べていたらロッカーの下に麻薬発見。そのロッカーの持ち主が入って来て震える手で見つかってしまったからには君たちを始末せねばと言う。この店員、エルナが落とした皿を拾ったりしたいい人っぽかったのに。でもこれをやったのは一応理由がある。母の手術代が必要だったから。そんな理由があっても駄目なものは駄目。襲いかかって来る彼を避けたエルナが不幸を呼んで彼は動けなくなった。
彼への依頼者は分からなかったが、麻薬取引の現場はおさえた。だから当初の任務は完遂した事になる。
アネットの実力、サラは以前からアネットはその気にさえなれば超有能と分かっていたし、モニカもマティルダ事件でアネットの冷酷さの一端は垣間見たが、今回でみんながアネットの実力の「一端」を認めた。
だが、これだけではないのだ。一端は一端。
夜、嬉しくて出歩いていたアネットの前にあのメガネの男が現れる。ああ、やはり今回出て来たピースが来たか。
彼があの落書きをして麻薬取引をしていた張本人。それをアネットに消されたから腹を立ててラム酒をぶっかけたのだ。そこまで言った所で上で爆発。ガラスの破片が男を襲う。それで目が見えなくなった男、アネットが商売敵だと思い込んだ。それで邪魔したのかと。ここまでやるアネットに怖くなってそれ以降は丁寧語ですよ。
アネットはあれで腹が立ったからおまえを狙っただけだと言う。別にスパイだと見抜いた訳ではない。腹が立ったら片付ける。マティルダもそうだったよね。でもそれをクラウスが止めた。アネットは怒っていたのだ。ラム酒もそうだし、麻薬取引のせいでバイト先は臨時休業になった。怒らせたら怖いよ。
みんなが集まっている所にエルナが駆け込んで来る。最近以前より転ぶ原因が分かった。身長が伸びて制服が思う様に動かせなくなったから。エルナの成長期にみんなが喜ぶのに、アネットは予想外の事をする。バイト代でエルナちゃん削り器を造っていた。それ拷問椅子じゃないのか。自分を差し置いて身長が伸びるのは許せぬと。アネットの身長コンプレックスすげーな。じゃあクラウスへのプレゼントはと言うと、ナイフ。これはクラウスへの賄賂だそうだ。
さて、Cから来た新しい任務は今シリーズ終盤に相応しい、屍が口を割った蛇の存在が分かったのでそいつを捕まえる任務。これは全員で行う。