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AIの遺電子・第1話

冒頭で遺伝子編集と言う言葉が聞こえたので、おやおや、ではちょっと生物学的なお話でもしましょうかと構えたが、話の本題はそちらではなかった。

遺伝子編集技術とか、そちらは設定として置いておいて、人間そっくりなヒューマノイドが普通に居る世界。この辺も仕組みは置いておいてともかく遺伝子情報なのか記憶の情報なのか知らないがそう言った物がコピーして保存も可能な設定。そして見た目は人間と全然変わらない。これ、人類は何の為に生み出したんだろう。普通のラーメン屋のおやじまでヒューマノイドだったりするのは、この社会に何を求めているんだ。ただ単に労働力が無いから作った?それはどうなんだ。

その辺も全部置いてきぼりにして取り敢えず第1話は法的に禁止されているバックアップ(これとても、一体何がバックアップ出来るんだ)を妻に対してやってしまった夫とその子供の葛藤の内容。ある事故があって心配になった夫が妻のバックアップを取ってしまったと言う。子供はこのヒューマノイドの夫婦に養子として迎え入れられまさに我が子として育てていた。

ところがそのバックアップの時にウイルス感染してしまうウイルスの除去は出来ず(なんでやねん)、治すには少し前に取ってあったバックアップから復元するしかない。でもそれは元の人格として考えて良いのだろうか。そこがこの第1話のキモだ。夫の方は抵抗感が無く、妻も若干の不安はあったがこのままでは死ぬしかないので受け入れた。でも子供はそうではなかった。母が元の母とは別の母になるのではないかと言う不安があった。

そしてバックアップからの復元の当日、医師須藤光が処置しようとした時に一旦フォーマットすると聞いて妻は受け入れられなかった。

あれ?これだと死んじゃうの?と思ったら、やはり死にはするが、その後にバックアップから復元したのだ。直近一週間以上の記憶は残っていないけど。夫は良かったと喜ぶものの、子供はでもあの時あの瞬間が失われたのを知って泣く。
参考資料

成程。設定は深く突っ込むなと言う前提で、じゃあそうなった場合の社会はどうなるだと言うお話。

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