おかしな転生・第3話
レーテシュ伯爵領で討ち漏らした盗賊がモルテールン領に移動して来て、その盗賊団が大きくてモルテールン騎士爵の兵力程度では危うかったのをペイスの対策とカセロールの奮闘で勝った。
盗賊団は悉く捕まったが、防衛の為の枝村の焦土作戦はかなりの損害だった。それでもそれらの村人には失った損害を補填するのが騎士爵の大変な所。マルクとルミにも褒美が出た。でもこれでマルクがちょっと舞い上がってしまった。一方ペイスはこれでお菓子作りに没頭出来ると思った。
舞い上がったマルクが捕まった盗賊の様子を見に行く。でも子供は危ないからと門前払い。そこでマルクが工作する。石を投げて見張りの注意を逸して盗賊団の方へ。ああ、これはヤバい展開だ。
マルクはまんまと盗賊団の頭ヘルムに騙されて迂闊に近づいて剣を奪われてしまった。剣を奪ったヘルムはルミに斬りつけてルミは負傷。マルクを人質にとって馬で逃走。
ペイスが駆けつけ、ルミの止血を優先させて盗賊を追撃。ペイスは追いかけながら転写の魔法は他の使い方があるのではないかと考えた。
ヘルムはペイスが仕掛けてあった罠にはまって落馬。これでペイスが追いついた。でも剣術を習ったとは言っても剣の才能がある訳でもなく、押されたペイス。ヘルムの方はもう転写の魔法を知ってるからそれを警戒して一撃で倒すのに集中して来た。
シイツが現場に駆けつけたらペイスの折れた剣があるのみ。なんてこったと帰路についたが、あっさり諦めたからペイスは先に戻ってるのでは?と思ったら案の定戻っていた。でもこれは行き違いじゃなくて、転写の魔法を使ったからだった。
ペイスの「転写」の魔法は傷のみならず目で見た手で触れた物を転写出来る。だからペイスは以前見た父カセロールが使った転移魔法を自分に転写して使った。ヘルムにやられる寸前に転移魔法で移動して来たのだ。うーん、予想外の万能魔法だったね。
ただ、これでヘルムは取り逃がす事になってしまう。これ、あとでまたひと悶着ありそう。ペイスの転移魔法も見ちゃったし。
自分の軽率な行動のせいでルミが負傷してしまったマルクはすっかり落ち込んでいる。ペイスが落ち込んでいるだけじゃ駄目だから謝りに行こうと誘う。ルミは負傷はしたものの、元気にはなっていた。二人を残してペイスは本題のお菓子づくりへ。その間にマルクはルミに謝る。
でも謝っただけじゃ未だ元の気持ちになれないマルクにペイスが作ったばかりのアップルパイを持って来た。この世界の、しかも庶民の二人には極上のお菓子。ボンカをネタにペイスはマルクの蟠りを取ってくれた。
その場にルミの父のグラサージュが入って来て、怒りの形相。でもうちの娘を傷物した以上は責任取って嫁にしろと。あ、ルミはここでペイスのお相手候補じゃなくて正式にマルクの方のペアになるんだ。どうなるんだろうなとは思っていた。
さて、最後に悪役っぽい日笠さんのブリオシュ=サルグレット=ミル=レーテシュ伯爵登場。昨晩はもののがたりでも日笠さんは悪役キャラの唐傘付喪神で登場していて、すっかり悪役が合う様になりました?