わたしの幸せな結婚・第1話
この作品はかなり前にアニメの合間のCMに流れていて、不幸な少女が結婚で幸せになるみたいに見えたので、大きな流れはそうなのだろうと思っていた。
そしてそのとおりに斎森美世は幸せを完全に諦める形で生きていた。斎森家の長女でありながら、どうやら母は死んで後妻が来てそちらにも娘の香耶が生まれて完全に居場所を失ったらしい。
最初は使用人に手を付けて生まれた子かなと思ったが、美世が小さリ頃の母の姿がちゃんとした姿だったので、亡くなって後妻が来てこうなったと分かる。でもそれにしては父による扱いが酷すぎではなかろうか。そして斎森家の面汚しと言う意味がただの罵倒以外に何かあるのかと思った。この辺、Wikipediaでキャラを確認しようとして見てみたら、ああなるほど、そう言う理由かと言うのは分かる。ネタバレではあるけど「えー、見ちゃったよ」程の事ではない。
ともかく美世は何もかも諦めたが、そんな美世にも辰石幸次と言う青年が居て美世を好いてくれていた様だった。ただ、物語の構成要素からしてこの青年とはうまく行かないだろうなと見ていた。
案の定、幸次は家の方針によって香耶の婿となって斎森家に婿養子に入る事になってしまう。たった一つの望みをもへし折られて、さらには父の命令で美世は九堂清霞の所へ嫁がされる。
斎森家を去る時に使用人から言われたのは清霞は冷酷で知られていて、これまで何人か嫁いだがみなすぐに逃げて帰って来たと言うのだ。うんうん、そう言うキャラが陥落して行く物語なんでしょうね。
東京から汽車に乗って行った先で九堂家に迎えられる美世。お、お手伝いさんのゆり江と言う人は人が良さそう。そして当主清霞はやはり予想したとおりに美形でありながら目つきが鋭い男だった。
先の大きな流れは予想はつくとしても、美世のいたたまれない気持ちは見てる方も辛いね。