ダークギャザリング・第1話
これもアバンが暗いからうわぁ....と思ったが中身は結構軽い展開だった。
生まれついての霊を呼び込む体質の幻燈河螢多朗(げんとうが けいたろう)、誰も傷つけたくなくて一時は引きこもっていたが、幼馴染の寶月詠子のおかげで勉強の遅れも取り戻し外に出る事も出来る様になり、晴れて禮應大学に首席で入学出来た。
禮應大学に首席で入学した学力を買われて家庭教師の話が入る。小学生の子で名前が寶月夜宵。詠子の親戚の子だそうだ。でも別に教わらなくとも勉強は出来そう。
だから早速心霊スポットに行きたいと言われ、脅されて詠子も乗って心霊スポットに連れて行かれた。
行ってみたら死霊が出現する八王子霊園の電話ボックス。螢多朗がその電話に電話をかけたら容易く死霊が出現した。今回は取り敢えず夜宵がぬいぐるみを放り投げただけで逃げ帰った。
夜宵に勉強を教えた後で詠子が夜宵の事情を教えてくれた。一年半前に交通事故で両親を亡くして詠子の家に引き取られたのだ。だがその交通事故は単純に起きたものではなかった。反対車線から来たトラックの運転手が悪霊に取り憑かれていて正面衝突をして両親が亡くなったのだ。この時のショックで今迄現し世と隠り世がバラバラに見えていた夜宵の景色は一緒になった景色として見られる様になった。だがそれだけでは夜宵が心霊スポットに拘泥する理由は無い。なぜこだわっているのかと言うと、その時に母が何かの悪霊に連れて行かれたのを見たからだ。それ以来母の霊を救おうとしてその霊を探している。したがって高確率で霊が寄って来る螢多朗が必要だったのだ。
なるほど、これで螢多朗と夜宵と言う登場人物の立ち位置は分かった。
でもただの賑やかしかと思った詠子だが、普通の子じゃなかったね、螢多朗を見る目が。そしてずっと気になっていたのは螢多朗は右手に手袋を常時しているけど、詠子は両手に手袋をしてるよね。詠子も普通ではないのでは。