無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~・第4話
サラと出来なくてとことん落ち込んだルーデウスを拾ってくれたのはゾルダート。そこから暫くルーデウスはゾルダートのパーティと一緒に行動をした。これどれ位の期間なのだろう。赤竜と戦ってる時のルーデウスが随分大人っぽく見えた。でも背は未だ未だだね。ともかく泥沼はステップトリーダーで大活躍だった。
大人っぽく見えたルーデウス、それなりの事はしていた。毎日トレーニングしていたのだ。そして泥沼の活躍は吟遊詩人の語りにも取り入れられている。大分名前が知れ渡ったのではないか。
と言うところでエリナリーゼがやって来た。泥沼ルーデウスの名前を聞いて探していたから。つかつかとルーデウスの所にやって来て男を漁る様な雰囲気で話をして来る。酒場の連中は興味津々で見る。
エリナリーゼからはロキシーと一緒に居たのを知らされる。新しい情報。そして朗報を届ける。母ゼニスが無事でベガリット大陸の迷宮都市ラパンに居る。心配したゼニスが無事で良かったな。ただ、ラパンは歩いて行くと一年かかると言うのだ。歩きとは言え一年とは、流石に大陸のスケールだ。パウロとロキシーが向かってると言うので冬が来るのもあってルーデウスは急いで行く事はなかった。
ルーデウス、隣の部屋にエリナリーゼが住んだのでとんでもないビッチだと理解した。
でも今のルーデウス、EDだからその影響を受けない。聞かせられるけど。それにしてもゾルダートのパーティの連中も食い散らかしてトラブルにならんのかと思ったら、エリナリーゼは金で買ってるらしい。ここまでする理由はWikipediaを見たらネタバレされた。ああそうかそりゃ仕方ない。でも趣味と実益を兼ねてる様な気もする。
ある日、ルーデウスの所にラノア魔法大学の教頭から手紙が届いた。ラノア魔法大学と言えばロキシーの母校。そこにも泥沼ルーデウスの名前がとどろき渡っていた。さらには水王級魔術師ロキシーの弟子と言うのも知られている。そこでラノア魔法大学としてはルーデウスを特別生として招聘したいと言うのだ。特別生とは授業免除学費免除で大学の書籍を自由に閲覧して研究が出来る待遇。それメチャクチャ良いな。
とは言ってもこの手紙の真偽を確認しないとならない。そこで街に居るラノア魔法大学出身のコンラートに聞いてみる。確かに特別生と言う制度はある。大学はこれぞと言う人間に声をかけて特別生に招聘してるそうだ。それで成果が上がれば大学の名前も上がる。
そう言えばと思い出す。そもそもはシルフィと一緒に魔法大学に行こうとしていた。その為の学費を稼ごうとしてエリスの所へ行った。そんな時もあったね。転移事件の前はいい時代だった。
でも魔法の技術も頭打ちで、そこに魔法大学のお誘いが来たと言うのに、ルーデウスはこの招聘を見送る事にする。えー、何故だよ。
ところがその晩夢を見る。あのヒトガミの夢を。二年ぶりだそうだ。ルーデウスが魔法大学を見送ったのは、どうやらロキシーがパウロと共にゼニスの所へ向かったので自分もそこに合流したいと言う思いがあったかららしい。だがヒトガミはそれで良いのかと言う。
だって今のルーデウスはロキシーに胸を張って会える状態なのかと。確かに魔大陸からの旅で魔法はある程度の段階に迄来ていた。ステップトリーダーで活躍して泥沼の名前を売る程に。身体の方はまあ鍛えた程度にはなった。剣技はそこそこ。一方で大問題なのはEDな件。ヒトガミはこれでロキシーに会うのかと言う。あなたの弟子は立派に成長しましたと言えるのかと。
そしてヒトガミは魔法大学で成長しろと言う。実はこれはいつもの助言。ベガリット大陸に行くと後悔するとも言う。そして助言の本題。ラノア魔法大学へ行け、そこでフィットア領転移事件について調べろ。すると能力と自信を取り戻すでしょう。それ、EDも治るって事?エリナリーゼに抱きつかれても反応しないアレが。
こうしてルーデウスはステップトリーダーと別れてラノア魔法大学へ行く事にした。ゾルダートは残念で不機嫌だったけど。
物語は魔法大学編突入ですか?
無職転生の地図を見たらラノア王国も中央大陸の北方地帯にあるからこっちはそんなには遠くなかった模様。