【推しの子】・第9話
アクアがMEMちょをB小町にスカウトして来ました。これで二人目。
ルビーも喜んでくれるしミヤコも悪くない話だと思ってくれているが、どうもMEMちょのはにかみ方はただ単にはじめましてーと言う雰囲気とは違う。ミヤコはそれを察していて何か言っておきたい事がるんでしょと聞いてみた。
そこでMEMちょがボソボソと語ると、年齢を盛っていた。まさかの逆盛りとかあるかなと思ったが、そうではなくてやはり順当に歳よりも若く盛っていた。つい最近まで6歳盛ってたが今は7歳盛りの25歳。おおう、流石に25歳でJKとは大きく出たな。
ただMEMちょにもそうなった事情があった。MEMちょの家は母子家庭。弟も二人。だから高校生の時に本当はアイドルになりたかった(その時代にアイ推し)がこんな経済事情では高校卒業後は就職だなと思っていたのに母がお金の事は母が頑張るからあなたは好きな道に進みなさいと言ってくれたのだ。
だから高校在学中にオーディション受けたりしていたが、MEMちょが高校三年の時に母が頑張りすぎて入院してしまう。そこで高校を休学して(ここで時間が止まったな)バイトして弟達も大学に行けて(凄い、凄いぞ。だって母が入院、高校生のバイトでそこまでやったんだから)、母も元気になってこれでまた自分の夢をと思った時にはもうMEMちょは23歳だった。夢を追える環境になった時にはもう夢を追えない年齢になっていた。だからYouTuberになったのだ。
だから25で今更アイドルとか出来ないよねと言うMEMちょにルビーは年齢なんて関係ないよと言うし、かなだって自分も年齢の事で随分色々あったからそこで諦めるなんてダメだと言う。二人がミヤコの方に「ね?」って顔を向けるが、ミヤコも別にダメなんて言ってない。
ルビーが純粋にようこそB小町へと迎えるのを見てアクアはこの二人を何とかするのはかなだろうと思ったのに、そのかなはアクアに拒絶的。あれ?と一瞬思ったけど、ああそうか、アクアがあかねとちゅーしたのを見たんだっけ。
お久しぶりの学校場面。ピンク髪の子みなみは辛うじて覚えていた。そこにやって来たクール系女子はああ何となく居た様な記憶はある。でもクール系じゃなかった、素は。
そしてアクアも陽東高校普通科に通っている。校内でインターネットウミウシを読んでる姿を女の子達が見つめてる。
B小町の方はMEMちょ加入で公式の動画チャンネルも登録者が一万人になる。あれ?かなもインターネットウミウシ読んでるぞ。何だかんだ言ってアクアは気になってるんだ。
でもただのおしゃべり動画でなく、歌とかやりたいと言うが、ミヤコが曲の依頼をしてる段階でそれは未だ出来ていない。これに対してMEMちょは自分たちはB小町なんだからB小町の歌を歌っても問題ない。すぐに練習しようと提案。それにルビーも乗る。かな、先延ばししたかったのに気づかれて残念そう。
ルビーとMEMちょは元々ドルオタだからノリノリでダンスの練習出来るけどかなにはかなりキツイ。お疲れのかなにアクアが水をプレゼントしようとするのだが、かなは相変わらずアクアを避ける。アクアからしたら何故かなが最近こうなのか分からない。流石に傷つくと言って去って行った。かなはそう言われると確かに全部自分の勝手で今の反応をしてるのだが、それを弁解したい時にはもうアクアの姿は無かった。
アクアさん、晴れて鏑木からアイの情報を貰いに寿司屋へ。そもそも私は寿司を食べられないのもあってこんな高そうな寿司屋に入った事は一度もない。こんな話が出来る場所だったのか。初期のアイはブレイクした時のアイとは全く違った。値段が安いだけの似合わない服を着て現場で誰とも話そうとしない。しかしそれが変わったのは鏑木が劇団ララライのワークショップを紹介してから。ララライってあかねの劇団ですよ。ワークショップに通ってから身なりに気をつける様になり食事の店も聞いて来る様になった。恋が人を変えたのだろう。理屈は通る。でもこの言葉では鏑木は実際にアイがここで恋をしたのを確認していない。以前鏑木はアイが好きだった相手を知ってる風に言っていたのに。だからここではアクアはアイの相手の解答を得ていない。ララライに居たんじゃないか位。
その代わり鏑木はララライの主宰を紹介してくれると言う。鏑木が考えているのは芸能界における貸し借り。今ここでアクアに貸しを作るのは将来大きなリターンがある可能性があるから。そこまで鏑木はアクアの事を買っていた。そしてB小町の事も。
そんな訳でどうやら鏑木はMEMちょにJIFにねじ込んでも良いよと言ってくれたらしい。そんな所に出られるのかとルビーは非常に乗り気。一方かなはつい最近やっと練習を始めたばかりの自分たちがそんな所に出られるのかと思った。出たら周囲からコネコネコネコネ言われる。
ただ、こんな機会は逃す訳には行かない。普通にやったら何年かかるか。それを聞くとかなもそれはそうかと納得する。そうと決まったら大事なセンターを決めなくちゃならない。ルビーとMEMちょはやりたくなけどとか言いながらやりたくてウズウズしていた。経験ならピーマン体操やっていた有馬かな。
こうなったらカラオケで点数勝負。でもかなは遠慮すると言う。それは過去の経験から。子役の出番が無くなってからかなは色々やっていた。それは歌もそうだった。だけどみんな赤字を背負わせる結果になってしまった。あの今日あまのドラマも赤字だった。まああれはかなの責任じゃないけど。
カラオケの点数勝負、MEMちょが57点でルビーが43点。カラオケの採点ってどこまで信用出来るか知らないけどこれは残念な結果では?気分転換にかなが出したと言う曲を聞いてみたが、売れなかったなんて言ってたけどこれだけ歌えるんじゃない。