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山田くんとLv999の恋をする・第10話

茜が風邪が悪化して駐輪場で倒れる。茜の風邪の様子が気になったと思われる山田がその音を聞きつけて茜が倒れているのを発見した。抱きかかえて部屋へ連れて行く。どうやら山田は塾へ行く途中だった様で、椿と岡本は山田が連絡無しに塾を欠席したのを気にしていた。岡本は山田が女とよろしくやってるんじゃないのかと言うのに対して、椿が否定するが、岡本はそれに対して委員長は分かってない意外とフラっと現れた相手と付き合っちゃうもんだよと言ったが、この言葉は椿を大きく揺さぶったらしい。椿、身体を震わせている。そして泣いた。岡本は山田と椿と三人での付き合いが長いのか、椿の想いを分かっていて、どうしてそんなにこじらせてしまったのか、ちゃんと言えよと言う。
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椿が「こじらせた」のは理由があった。山田と出会ったのは対戦ゲームの中だった。むやみに強い相手と遭遇して椿はSNSを辿ってその相手が山田だと分かったのだ。それちょっと怖い。ただ、そこまでしたのは理由が無い訳ではない。そのあまりの強さにチートを疑ったのだ。だから多分この時点では椿は単に憤激していて山田にプレイを見せろと迫ったのだ。そして山田の部屋にあがりこんでプレイを見る事二時間あまり、自分の認識が間違っていた事を思い知らされる。でもこれが椿が山田と普通に話せる様になる切っ掛けだった。

山田はご存知の通り学校でおモテになる。だから或る日椿は踏み込んで山田に聞いてしまったのだ。初恋とかないの?山田は苦虫を噛み潰したかの様に「無いです」と答える。しまった踏み込み過ぎたと思った椿。でもこれで小学校時代にあった事を話してくれた。自分を好きになったと思われる子を泣かした過去を。

その子はクラスでいじめられていた。山田は先生に言われてプリント等を届けていた。だがその子はたまに登校しても居場所が無くて、だから山田はその子と一緒に居てやった。結局その子は転校する事になる。その時に大人になっても一緒にと言われたのに、山田はそんなの分からないと答え、その子は泣いて転校してしまった。あの時、なんて言えばよかったのか。それがトラウマになって女子と関係性を持つのを忌避する様になった。

こんな事を聞かされた椿、自分の気持ちを伝えられる訳が無い。

さて茜さんの方。山田が水を買って来たものの、飲めないで吹き出しちゃう。まあね、寝込んでる人間にペットボトルからそのままは難しい。吸い飲みじゃないとね。流石に吸い飲みは一般家庭にはあるまい。そして熱が酷い。これも冷えピタじゃ駄目。本当に熱交換出来る冷凍枕とかじゃないと。但しここまで重篤だと放置は出来ない。タクシーを呼んで夜間診療をやっている病院へ連れて行く。

茜は朦朧として山田の声が聞こえてる程度しか分からなかった。多分やはり風邪と言う診断だったのだろう。状態が悪かったから恐らく解熱剤の入った点滴をしたんじゃないか。そして重病であると言う診断が無い限り病院側はお帰り下さいと言うので、茜は見知らぬ天井にはならなかった。

茜が目を覚ましたらベッドの横に山田が「恋を失ったあなたへ」をかかえて眠っていた。大慌てする茜。取り敢えずこの本に茜は救われたのだそうだ。
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でもこの本、山田にはピンと来なかった。山田のいつものすまなそうな顔が嘗て茜をふったたくまもそうだったと言う。でもそれで良いのだそうだ。恋愛だから。ああ、ここが全く理解出来なかった。女子の気持ちってそう言うものなのか。確かに黙って浮気されるよりはマシだけど。笑顔で別れて後で後悔させるとかの発想は分からなかった。

でもこれが山田にとって、あの小学校時代に泣かせて別れたあの子の本当に言いたかった事に繋がったらしい。最後は笑顔で別れたあの子。
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山田の買って来たヨーグルトを食べる茜だが、解熱剤で熱は下がっても喉の痛みは即座には取れないからね。そして食べ終わったカップを山田に渡そうとした時に茜は足がつる。茜、足がつるのにも慣れてないのか、山田は伸ばせと言うがそれを聞かないので山田がベッドの上に乗って布団をのけて足を伸ばしてやる。

図らずもベッドの上で男女が、になってしまい、そして山田が手を伸ばす。咄嗟に茜が身体を引っ込めるが、山田は落ちていたスプーンを拾うだけだったのだ。意識しちゃった茜さん。

翌朝、茜の状態が安定したので帰る山田の背中を見て、今度は茜が手を伸ばす。こっちはスプーンじゃないよ。でも山田が立ち上がってびっくりして引っ込めた。

ただ、山田が帰ろうとした時に裾を掴んじゃったね。まあ病気で寂しかったのも或る程度あるのだろうが。

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