女神のカフェテラス・第5話
桜まつりを契機にしてFAMILIAにはお客が入る様になっていた。この日は隼と白菊だけで忙しそう。そこに流星が帰って来る。
「お困りの様ね?」
あれ?これって前もそんな感じで言ってたな。何かこの辺に拘りがある?ともあれ早速カフェのお仕事に。
その様な感じでその日は大変忙しくて隼も疲労困憊。紅葉が大丈夫か?と言うが、紅葉が気にしていたのは流星の方だった。
夜、隼がトイレに起きると一部屋電気が点いている。ここまでの流れから今回は流星の部屋だろうなとは思った。隼が気になってノックして入ると流星がPCを見ながら何かしていた。SNSにupする写真を選んでいた。さらにはポスティングチラシも作ろうと思ってるけどどうかと言う。冒頭からやけに流星が一生懸命。
隼がどうしてアルバイトなのにそんなに頑張るんだと聞いて来た。うん、もうちょっと言い方あるんじゃない?バイトの身分でそこまでやる必要は無いみたいなのはどうかと。ただ、どうしてそこまでと言う疑問が湧くのは理解出来る。どうも詳しい回想は無かったが、あのぼんやりとした回想によると自分が自分で居られる場所を用意してくれたおばあさんの店の為だかららしい。
それでも隼はあまり一人だけ頑張られても困ると言う。それは初回で白菊に家事が全部行きそうだった時に言った隼の基本的考え方にある。一人だけ不公平なのが嫌なのだ。
店はちゃんと運営してやる、おまえの生活位おれが面倒みてやるから安心しろと。
これプロポーズですか?
今日は定休日。やっとサブタイ来たかな。紅葉は定休日にはバンドやってるらしい。でもどこでどうやってるのか誰にも教えてくれないらしいのだ。
一方、隼にはお店のオーブンの調子が悪いので買い替えと言う使命が与えられた。と言う事で隼は「市内」のクーポン(エディオン)に買いに出かけた。そう言えばモデルは三浦海岸のお店だったっけ。横須賀止まりかと思ったら横浜の関内に迄来ている。
せっかく関内迄来たので映画でも見て帰ろうかと思った隼だったが、交差点で信号待ちの女性達が「あかねさんってカッコいいよね」と噂話をしているのが気になる。気にはなったが、映画だとそっちへ向かう。でも気になった方に行くよね。
案の定、そこでは紅葉がライブ中。みんな盛り上がってるよ。ライブが終わってから紅葉は一人だけ夕食は家族と摂る事にしてるからと他のメンバーと別れた。もう21時なんだけどね。そこを隼が待っていた。
紅葉、ライブ見られて何故そんなに恥ずかしがる。しかも遊びでやってるだけだと言うが、隼に言わしむれば遊びでやってる演奏がCDを買う程心をうつかよと。
一週間後。また定休日か。
隼の居ない所でみんなで噂話していた。女の子5人居て、隼だけ居なかったらそうなるかな。秋水だけが白菊の臭いフェチを気にしてたけど。何故今回ここまで気にした。
但し先の話は本当にどうするんだと言う事になるだろう。一年で結果を出せなかったら店をやめる。その反対は店を続ける。でもそれなら隼は大学を休学してるのをどうするのか。そして5人がいつまでも居る訳でもないのをどうするのか。白菊がその時は結婚して奥さんとやる?とか呟いたのが大きな反響をよんだ。かなりその気が出て来た子が居るからなあ。