ワールドダイスター・第3話
舞台は本来の配役での上演。かぐやは八恵で侍女はぱんだ。ここでぱんだの能力がお披露目。観客の反応を敏感に察知する能力。知冴の顔が見えづらいとの様子を感じ取って位置を替えてみたり。ぱんだが可愛いと言う反応を感じ取ってやり過ぎたり。
八恵のまねごとでかぐややったここなはやはり当然のごとくオーディションでカトリナに負けた。落ち込んでいたここなだが、どんな存在であれ静香との対話はここなにとって前に進める糧となる。ダイスターを目指す役者が他の役者の真似をするのは絶対だめ。まあ初心者の頃は仕方ないとしても劇団に入ってからそのまま真似るんじゃね。
こうなったら侍女のみさお役で主役を食ってやりましょう。それは良いんだろうか。
そこへ柊がやって来て部屋に呼ばれる....ああ、設備が銭湯だからダイスターと言えども下宿部屋みたいな部屋なんだ。そこで柊はカトリナはどう見えたかと問うて来る。ここなはカトリナ完璧だった全部計算されていると答えるが、柊はただ完璧なのが役者として良いのかと言い、ここなには先ずは自分が何者なのかを把握しろと言う。
ここなは静香と自分探しで浅草歩き。静香の存在が謎だとこの歩きも微妙だが、でもその過程で少しづつ分析が進む。静香がもしここなの妄想だとしたら、意見を言う静香と言う人格が凄すぎる。
「静香ちゃんと一緒に舞台に立てたら楽しいんだろうな」
ここを聞いた時は、それは無理なんだけどねと思ったけど、それがまさか今回あんな事になろうとは。
カトリナとここなの立ち稽古開始。かぐやと侍女みさおが初めて顔合わせする場面。かぐやがみさおを見て駆け寄って来るが、その時に侍女ここなが笑顔だったのを見てカトリナが演技を中止。この場面はかぐやに振り回される侍女みさおでなくてはならない。だから笑顔になっては計算された自分の演技が台無しだと。でも何かの音を聞いた瞬間にカトリナの反応が変わる。音を立てた方に怒鳴り、そして次はここなに怒鳴る。八恵はキョトンとしていたしぱんだはあーあ仕切っちゃってと。
部屋に戻ってからここながカトリナと演技の相談したいと申し出たものの、カトリナからはもっと演技に集中しろ、あんな場面で笑顔するとか論外だと言われてしまう。ここでここなが笑った理由を話した。カトリナの目に不安そうな影を感じてああなったのだと。そう言われてカトリナは激怒。
悩むここなに八恵からアドバイス。観客は役者同士の感情がぶつかり合うのを求めている。ダイスターを目指すなら本物を目指したらどうか。本物とは。自分の演技をしたら良いでしょう。計算しつくされた演技には逃げずに相手に真正面からぶつかる事だと。それがカトリナを救う事にもなる。
※八恵は10歳です。
そう言われてこのあとはカトリナを付け回すのだが、カトリナを知りたいが為ではあるが、カトリナからは拒絶された。役とプライベートは別だ。おまえは三流以下だと。でもそう言われても今のここなは逃げない。
そして新人公演の日。八恵の隣に座ってる子、誰だっけ?Bパートで喋ったからぱんだと分かったが....
ここな、舞台におびえてなかった。一方でカトリナは切羽詰まっていた。「今度は」失敗出来ない。
途中までカトリナの計算しつくされた演技は順調。そして愈々かぐやとみさおの別れの場面。この場面でまたも電源に異常があったか大きな音がした。ここでカトリナの目の輝きが消える。柊は感づく。センスが消えたか。
カトリナが固まった。次のセリフが出てこない。実はカトリナはこれと同じ事を以前やっていた。だから「今度は」なのだ。集中した糸が切られて次ができなくなる。それを見たここな、八恵の役者を守るのは同じ舞台に立つ役者と言う言葉を思い出した。自分がカトリナを守らなければ。ここでここなの「右目」が輝いた。今までぱんだとかカトリナとかセンスを発現する時は両目だったのだが、ここなは右目?
みさおはかぐやを抱き上げる。私がついてます、私が守ります。
ここで今度は静香の「左目」が輝く。
ぱんだと八恵はここは一応乗り切ったけど、この後どうするんだと見ていた。
そこで舞台に立つ静香。舞台を見てる人たちがみな認識してしかも知冴からは「あんな子居たっけ?」と。えええええ、静香、実体化出来るの?
静香が月からの使者として演技をした為に話がつながる。カトリナが何も言えなくとも静香は「何も言わずともよい」と進める。ここなが必死で止めようとする。それをカトリナが感じ取った。ここなは舞台を成功させようと必死になっている。ここで自分が何もせずに居られようか。ふたたびカトリナの両目が光り、その一瞬に感謝を送る。
かぐやに戻ったカトリナ、月の使者の衣を一度は拒絶してみさおとの別れの場面。
最後はかぐやが居なくなって一ヶ月のみさおの場面。これで舞台の幕が下りる。
ある意味主役を食っちゃったみたいだけど、でもそれだけではなくてカトリナも助ける事が出来た。これも静香が居てくれたおかげだよ。一緒に舞台に立てたね。
カトリナ「その子、誰?」(この時点でも見えてる)
柊「ここな、あたなやはり面白いセンスを持ってる」(両目が輝いてる)
静香の存在が何なのか分からなくなって来たぞ。
すくなくともここなと静香で両目の輝きになる。