スキップとローファー・第3話
美津未は生徒会室へ向かう。あの将来の野望の第一歩の為に。あれ?聡介と、そしてミカまで一緒に居るぞ。そして生徒会室の前にはOPで見かけるメガネの子。
その子は久留米誠。ギャルやヘラっとしたイケメンに群がる子とかとは一緒になれないと考えていたらどこのグループにも属さず一人になっていて、ここは真面目そうな生徒会に入れて貰おうかとやって来たのだ。
美津未もそうだけど、生徒会に入れて下さいって言って入れて貰えるものなのか?
誠が扉の前で逡巡していたら美津未に背後を取られてしまった。誠から見ると美津未は優等生っぽいのに裏番とも言われる謎の女。そしてそこにあのギャルに見えるミカ、さらにはヘラ男の聡介。なんだこの組み合わせは。やはり美津未は裏番なのか。
とは言ってもミカはここまで着いて来ただけで生徒会室には入らなかった。三人で生徒会室に入ったものの、今は執行役員募集してないからなあと。やはり突如行って入れてはなかったか。
でも聖地会長の山本は生徒会に興味持ってくれてありがとうとお茶を出してくれて、執行部以外のサポート組織あるよと言ってくれた。そして執行部に入ったら勉強と両立出来るのかと美津未が質問したらそれなりに時間が取られると高嶺は答えた。そしてスケジュール帳を見せてくれるんだけど、これは....
生徒会室を出て別れてから美津未は誠がつばめ会に入るのかな、ID交換したいな、今までは向こうから言って来たばかりだからなと思う。これ、聡介にもちゃんと伝えた感じかな。
そんな訳で美津未は誠をスタバに誘う。何しろ能登半島の突端にはスタバが無くて、そして今回入ってみたら限定メニューまである。これは試してみなくては。そしてその圧に押されて誠まで同じ物を注文してしまった。さらには向かい側には聡介が座っている。状況に戸惑う誠。
でも美津未を見てるとアヒルの赤ちゃんが初めての水遊びをするまさにその場面を見てる気がして来る。そして限定品を食べておいしーと言う反応を見ると、水遊び成功してホッとした気分。その場に馴染ませる美津未の威力。
美津未と聡介が仲良さそうに話しているのを見た誠は意外そうな顔をしていた。二人共全然違うタイプに見えるのに。聡介に言わせると別に趣味が同じとかそんな必要なくて、一緒に何か食べて美味しいと思えるのが良いのだと言う。一緒に何か食べて。ここ今日のポイント。
そう言っておいて聡介は美津未にスマホを指し示す。そうだ、ID交換したいと美津未は言っていたのだ。聡介、色々な場面での察しが凄いんだよね。
美津未がID交換の為にスマホを触り始めたらミカからメッセージが生徒会どうだったとメッセージが来たので、そうだこの場の写真送ろうと三人を撮ろうとする。当然誠はえーっと思うのだが、美津未がモタモタするせいでかえってそこに巻き込まれ、そして撮ってみたらブレブレ。これを送ったらミカからなにそれ楽しそうと返事が来る。そんなのを見て笑っている自分に気づく誠。
美津未おでかけ。でもその格好は凄まじい。いくらなんでもと押し留めてコーディネートをしてやるナオ。
何のおでかけかと思ったら、誠からの映画のお誘い。英語の課題小説となっていた作品が映画化されて今週迄の公開なので一緒にどうかと言うもの。多分と言うか当然この時点では誠は美津未と二人のつもりだったのだろう。
ところがここに聡介が別件でやって来てそのパンフを見て他の男子も見て、聡介が居るからと結月も寄って来て、大勢で映画に行く事になった。そう言うおでかけ。美津未のヤバいコーディネートは服だけ残してナオによって変えられて何とか無事になっていた。そこに聡介が来てみんなも来た。
美津未と誠を見てミカはニヤリと笑う。思ったとおりあの二人はダサい。一方自分はこれだけ準備して来た。完全に引き立て役になって貰った。と思ったのに美津未は結月を呼んでいた。それを聞いて、えっと思う誠とミカ。やはり美人はシンプルに決めても凄い。
だから映画の前にファミレスに入って結月を見ながらミカはがっかりした。結月はあんなに綺麗なのに、自分は何を頑張ってそしてこれなのかと。なのに、それを聡介が気づくんだ。おまえそれを察するのかよ。ここの気持ちの機微は凄かったな。
これをまた美津未が素直に今度どの店に行ってるのか教えてねと言うから聡介がわざわざ言った感がなくなるのだ。
誠は本来は美津未と二人で来たかった。だからそこに結月が声をかけても引いた状態になり、それに結月もすぐ気づく。
さらには美津未のキャラメルポップコーン派で、結月と同じく誠が塩派と言うからここでまた結月が同じって同意を求めたけど誠がまたここで引いちゃう。完全に二人の間がまずい。
そうなるとは全然想像していなかった美津未。だから映画館での席は誠と結月の間に座ったけどどうして良いか分からない。聡介に口パクでヘルプを求めたが聡介は塩ポップコーンが欲しいのかと渡して来た。仕方なく美津未は食べてみたが、塩とキャラメルを交互に食べてみたら美味しい。これに夢中になるとみんなもそれを見ていいなと思った。
誠と結月に勧めて、二人も食べてみたらなかなか美味しい。美津未は自分も塩派かなと言うと、誠と結月は自分達が勝手に壁を作っていたのをこんなに簡単に突破出来るんだと思った。だから誠から結月にメッセージ。苦手だと思っていたけどこれからは知っていけたらと思うと。美津未、知らずに二人を結びつけたよ。