女神のカフェテラス・第2話
5人を住まわせてカフェを再開するとなったら、炊事洗濯掃除は分担な。そりゃそうだろうと思ったら、驚いた事にこの4人(一人は違う)は料理出来ないとかネイルが剥がれるとか言い出した。え?お前ら今まで何してたの?カフェの料理は勿論、居候の料理も掃除も選択も全部幸子おばあさんがやっていたそうだ。想像を越えた駄目さだこの5人。
隼のやれ、流星のバイト代出せの押し問答を見かねて白菊がやると手を上げる。でも隼はそれを許さない。不公平は嫌いで空気を読んで善人ぶるやつは嫌いだ。でももっとずっと嫌いなのは気の弱そうな奴に全部押し付ける奴だ。
取り敢えずみんなで家の掃除を開始するが、これは先が思いやられる。
そして洗濯を他人にやらせて良いのかとか思っていたら、隼が洗濯はじめたら脱水槽に桜花の下着が残っていた。いや、先に取っておけ。隼のデリカシーの無さもどうかと思うが、事の発端は桜花だろう。
下着騒動のせいで隼が一人で店の掃除をする事になる。ふと見るとおばあさんが大事にしていたコーヒーミルがある。この時点ではコーヒーミルが故障でもするのかなと思ったが、違う。そこに白菊が夕食だと迎えに来た。隼はここで一人で食べるからいいと言うが、珍しく白菊が強く主張する。ごはんは絶対みんなで食べるの!
うーん。実は私は子供の時から結構一人で食べてる事が多かった。まず、小学校高学年からバス電車通学になって混むのが嫌で7時前に家を出ていた。だから朝食は一人だけ早かった。あとは大偏食だからメニューが一人だけ違って時間がずれると言うのも多かった。
カフェをプレ・オープンする事にした。予行演習として。コーヒーは隼が煎れる。隼は祖母がコーヒーを煎れるのをずっと見て来たと言うが、ああ、これは見て来ただけで実際にやってないからダメな奴だ。そしてみんなが飲んでみたらまずい。そ、そんな筈では。頭をかかえる隼。
まずいと言われてコーヒーを煎れる練習をする隼。これは誰かがアドバイスする番だな。と思ったら紅葉が客席で勉強してる(いや違うかな)。おまえが煎れてみろと強情をはる隼だが、紅葉が煎れてやる。するとこれがうまい。祖母が煎れた味。教えろ、いや、教えて下さい。
翌日は隼は流星を連れて店の再開を伝える取引先への挨拶まわり。流星は自分とデートしたかったんだと言うが、隼に言わせれば消去法。紅葉は目つきと態度が悪い。白菊はおどおどしてる。桜花はいつも隼の悪口しか言わない。秋水は論外(これはよく分かる)。でも別に誰も連れて行かなくても良かったのでは。
結果的には流星を連れて行って良かった。と言うか、隼が社会関係築くのが下手。もっとも大学に入って間もないのでその年令では仕方ない。それは置いておいて、流星はこの挨拶まわりで大活躍した。どいつもこいつも使えないと思ったが、ここまでで白菊と紅葉と流星は使い道があった。
そう言う設定の配役なのは良いだろう。一方で女の子達が隼を見直すのが随分安易だ。この手の話だから仕方ないか。