マッシュル-MASHLE-・第1話
みんなが魔法を使えるのに主人公だけが魔法を使えない。近年多いパターン。
当たり前だけどそれだけだと話にならないので、その代わりの力が主人公には備わっている。じゃないと主人公やってられない。
今回はマッシュ・バーンデッドがそれで、どんな力が備わっているのかと思ったら文字通りの「力」が備わっていた。
レグロ・バーンデッドは生まれついての最底辺の魔法しか使えない人物だった。そのせいで親からも見下げられていた。確か昨日も親からも見下げられていた主人公居たな。その昨日の主人公と同様にレグロはどうにもならない世界で生きていくのが辛くなって死のうかと思ったその時に、何故か赤ん坊の泣き声がして、そちらを見たら魔法使いとしての痣の無い赤ん坊が泣いていた。死のうなどと思って行った場所にそっと赤ん坊を置いて行ったヤツは誰だ。ともかく、魔法が全く使えないその子はこの先自分以上に世間から要らない者とされるだろう。自分はそれを何とかしてやらねばならない、自分はこの時初めて必要とされたのだと生きながらえて、魔法が使えない人間のマッシュを森の中で密かに育てる事にした。
ただ、マッシュはこの先魔法が使えなくとも何とか生きて行ける様にと毎日筋トレはさせた。そしてレグロの教育が良かったのか、マッシュは非常に素直な子に育っていた。妙な残念さはあるけど。
しかしある日マッシュがレグロの言いつけを守らずに街に行ってしまったせいで魔法使いの痣の無い人間が居ると街の人、そして魔法警察に知られてしまう。
閑職を持て余していたブラッド・コールマンは痣の無い少年が居ると知ってそこに踏み込んだ。たまたまマッシュがおらず、レグロだけが居たのでレグロに痛い目を遭わせてマッシュの居場所を喋らそうとした。だがレグロは何があっても息子を守ると口を割らずにマッシュに聞こえるかもしれないと逃げろと叫んだ。
これが帰って来ていたマッシュに届く。じいちゃんをいじめたヤツには容赦しないと、ブラッドの手下は簡単に叩きのめし、ドラゴンをも追い払ったと言うブラッドに対してはその放った魔法を片手で弾き飛ばした。最後に魔法の杖を投げて物理攻撃。
これには魔法自慢だったブラッドもお手上げで逆にマッシュに交渉する。見逃す代わりに魔法学校へ入って神覚者を目指さないか?自分はその報酬の少しを貰えれば良い。そちらは自分の契約を受け入れたら今後国家から魔法が使えない人間として追われる事が無くなる。じいさんも大手を振って生活出来る。
レグロの今後の生活が保証されると聞いてマッシュはブラッドの条件を受け入れた。
ここから魔法が使えないマッシュの学園生活が始まるのか。