女神のカフェテラス・第3話
隼と桃花の仲がとりわけ悪い。桃花が隼の靴下と一緒に洗濯するなと怒るが、これは桃花が言ってる意味とは別の意味で一緒にしない方が良いと思う。と言うのは洗濯機で一度に洗う量はあまり多いと汚れが落ちないからで、その適量は意外と少ない。別々にした方が良い。
それはともかく、従業員と店長がギスギスしていては来店客に良くない。これは流星の言うとおり。紅葉にもおまえはちゃんと人を褒める事が出来るだろうと言われた。隼はそこで何とか妥協して桃花を怒鳴らずに褒める事が出来る部分を探そうとしたが、うまく行かない。逆に嫌味を言ってるみたいになる。夕食ではサラダ以外はうまいと言ったら、サラダを作ったのは桃花だった。ワインビネガーではなくてワインをたっぷりかけていた。でもこれが後で意味あるとはなあ。
流星から桃花に風呂が空いたから次に入ってと伝えてと言われて隼は桃花に声をかけに行く。返事が無いのに戸を開けたから、またぞろ着替え中を見てしまって喧嘩に....と思ったらウエイトレスの制服を着てポーズを取っていた。ここは褒めねばと必死になって言葉を選ぶ隼だったが、口から出た褒め言葉は全部制服の事。これでは逆効果と思ったのに桃花は嬉しいと言う。と言うのもこれは桃花がデザインして仕立てたもので、桃花は服飾の勉強をしている子だったのだ。だから自分が一生懸命作ったのを褒められて嬉しかった。チョロいな。
つまるところOPで出て来るFAMILIAの制服は、今回桃花が作ったもので初披露。だから再開すると言う噂を聞いてやって来た常連客が新しい制服イイネと褒めてくれる。
ところで開店前に流星から隼に、店には嫌な客が来るかもしれないから、それでも絶対手を出しちゃ駄目と釘を刺されたのを見て、ああこれは嫌な客の来るフラグで、そしてその時に隼が良い所を見せる場面となるのだろうと思った。
隼は株で資金を運用していた。流星からエロサイト見てるんじゃないよと言われた時に見ていたのは証券会社のサイトだったか。それが値上がりして資金もたっぷり、の筈だった。だが、ここで秋水登場。秋水が表立って来たので、どんなエピソードなんだろうと思ったら、隼に対してみんなが隼をすぐに家族の様に受け入れたのは誰のおかげだと思う?と聞いて来る。
隼はそうか祖母が常々自分の事を話してくれたからかと気づき、秋水って意外にアホの子じゃないんだなと見直したのに、秋水は自分が場を和ませているからだと言い出す。やはりアホの子だった。しかもそれだけではない。そんな幸せもちょっとした事で壊れる事もある。何その不吉な言葉と思ったら、文字通り壊されていた。秋水によってノートPCとスマホが物理的に。折悪しく、隼の投資した会社が不祥事を起こして株価が暴落。株を手放そうにもPCもスマホも壊れて売れない。こうしてFAMILIAは資金ゼロでの船出となる。
愈々店を開けて常連客がやって来て、コーヒーを注文。客の反応はと見ていると、以前とほぼ変わらない美味しさだと言ってくれる。おばあさんをよく知る常連客だから、そのおばあさんが亡くなって味が変わるか心配してたんだな。
開店して順調に見えた所で、予想された嫌な客が来る。しかもこいつはおばあさんの生前に金を貸したからと言って散々酷い事を言ってたヤツ(不破)だ。そのおばあさんの子の隼が後を継いだと知って隼を呼びつける。そして頭を下げろとか散々な事を言い出した。ここは隼は自分の事では我慢する場面だ。ただ、おばあさんの悪口を随分言う。ひょっとして隼はそれでキレるかなと思ったが我慢していた。ただ、その悪口が嵩じた時に我慢出来なくなったのは桃花達の方だった。それを隼が止める。
しかしそれでそいつは新しい制服に気がついて、スカートをめくり上げた所で隼の手が出る。これ以上は許さない。店を出て行けと。他の客もここ迄の様子を全部見ていたから全員隼の味方だった。不破は這々の体で出て行くしかなかった。
不破を追い出した後で、白菊が外に塩を撒きに出るが、ここで意外な発言。隼って十五年前と変わっていないなあと。
あれ?以前にも会っていたんだ。