最強陰陽師の異世界転生記・第13話・最終回
偉そうな顔をした兵士達が乱入してアミュを名指しで帝国に反逆する者だと言って連行しようとする。イーファが文句をつけると兵士の一人が何だおまえみたいな事を言うが、隊長は一応ここは貴族の子弟の居る所だから大げさにするなとおさえた。セイカの方もイーファには事を荒立てないでとおさえた。
とは言ってもセイカは学園長に何か一言言わないではいられない。学園長も自分が不甲斐ないとは思っていた。現在色々工作してアミュを解放しようとしている。だからくれぐれも妙な事をするなとセイカに言うが、セイカは表向きは分かったフリをして辞去する。
イーファとメイベルには学園長が何とかしてくれるから待っていようと告げるものの、待っているセイカではない。龍を召命して帝都へ向かった。ユキがセイカに前世の事を踏まえてこの世界では目立たない様にする筈ではなかったのか、帝城に乱入しては大事にならない訳には行かないと諫止する。ところがどうもセイカはこの件では黙っていられないらしい。式神ごときが自分にこれ以上意見するなと言う。
龍に乗って上空からあっさり帝城に入ってしまう。兵士一人に見咎められて誰何されたものの止まらないので兵士は非常笛を吹いて他の兵士を呼集。
すげー動員力。1分たたぬまに大量の兵士が集まったぞ。
一斉に矢をいかけらても全部防いでしまい、あとは面倒だとばかりに岩落としで兵士を全滅させる。さらにその先ではかまいたちを召命したり自ら炎を打ち込んだりして好き勝手放題暴れてしまった。
アミュが捕らえられている牢獄に行ったら、さっきチラと描かれたアミュの状態とはちょっと違う。毛布なんか無かったのでは?この前のカットで誰かがアミュの所を訪ねて行くとアミュは「あんたは」と言う言葉を発したので見知った相手だった筈。
セイカがアミュを連れ出そうとすると、きっと冤罪だと分かる筈だとアミュが言うが、セイカはそうは行かないとアミュに言う。それはアミュをどうしても殺そうとしている力があるから。それはアミュが勇者だから。ある時代には勇者と魔王が同時に生まれる。その勇者が邪魔な者が問答無用で謀殺にかかるから。
そこへやって来た者がいた。グライ?いや、グライだけではなかった。グライを連れて来た黒幕がフィオナ。嘗て文明が今程ではなかった時代、勇者の存在は本当に貴重だった。だが今や人間界も魔界も軍備が増強された。勇者一人では都市の陥落すらもままならない。もう勇者も魔王も過去の物なのだ。
それだけの理由で勇者を邪魔者扱いする理由にはならない。フィオナはセイカの疑問に答える。それは今や勇者と魔王は争いの火種になるから。軍備が増強されたとは言っても強力な戦闘力である事に違いはない。勇者の出現はその軍備バランスを崩す。だから魔界から暗殺者も来るし、火種にしたくない人間が始末しようともする。
その一方でアミュが勇者だと言っても、アミュが歴代の勇者の様になれはしない。その理由はセイカが居るから。今回の様に、今までの様に、セイカはアミュがあまりに危険になりそうだとそれを救ってしまう。それでは切磋琢磨されず勇者として育たない。
アミュについては学園もフィオナもなんとかして無事に済ませるから、あのチェスの時の約束を守ってくれないか。何か一つお願いを聞いてくれると言う約束を。
そうか、それであの日はフィオナはわざわざセイカとアミュに会いに来たのか。友誼を結んでおきたいと言うが、そうだと言ってあんた達の何を信じられると言うのかとセイカが睨む。これでフィオナは何か見えたのか。ハッとなってこれ以上の説得を諦めた。そして逃亡用の馬車を用意してくれた。
アミュに毛布を用意してくれたのもフィオナだった。フィオナはアミュにきっと助けるからと言ってくれていたのだ。セイカはそこまではアミュを分かっていなかった。信じられるかと言い放った相手だったのに。
約束を果たせないセイカはその代わりとして殺戮した兵士達を全部復活させる。殺し放題の上に生かし放題。
フィオナは自由都市への地図とそこの領主への手紙をセイカに渡す。こうしてセイカとアミュは自由都市に逃げる事になるが、ちょっと待って、イーファは置き去り?
スタッフロールの中でフィオナが手紙を書いている場面がある。その手紙はイーファとメイベルに届いたらしく、それを見た二人が喜んでいる。でもアミュが助かって良かったねだけではイーファが置き去りでそこは納得出来ない....と思ったら、到着した自由都市で何か揉め事があるみたいとセイカとアミュが覗いてみたらそこにはメイベルが大の男を吊し上げにしてイーファがそれをなだめていると言う場面。先回りと言うか、セイカが馬車でノロノロしてるうちに先に到着してたんだな。
こうして四人が合流して「新たなる旅立ち」。
最強陰陽師の異世界転生記、まあまあだったかな。最後の方はひょっとしたら原作が続いてるのを無理矢理一区切りする為に何だか妙な流れでの終わり方になった様にも見える。