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スパイ教室・第11話

前回二度「クラウスなにやってるの?」と言う場面があった。
一つはオリヴィアに見られてしまっている場面。
もう一つは「ここには居ない」と言う場面。

ああそうか、そうだったのか。
ジビアはすぐ察した。クラウスは居ない。文字通り居ない。最初から居ない。ここで見かけたクラウスは全部グレーテの変装だったのだ。

オリヴィアに見られたのはわざと見咎められた。クラウスはこちらではない。オリヴィアが屍にしてはやけにヘボいと思っていたがオリヴィアは屍ではなくて協力者。クラウスと「選抜された4人」は今頃本物の屍の方に行っている。屍を狙うには気取られるのが一番の作戦目標。だからこちらでわざとクラウスをオリヴィアに見せてオリヴィアから屍に連絡させた。オリヴィアがグレーテにあいつを好きなんじゃないのと言った時にグレーテの表情に変化があったのはスパイとしてどうなんだと書いたが、あそこもわざとそう見せたんだ。

にしてもサラがそれに気づかずクラウスだと思ったグレーテにグレーテの事を気にかけてやってと言ったのはやはりちょっとこたえた。動きが止まったから。

何はともあれ今はグレーテとリリィとジビアとサラの4人だけでオリヴィアを倒さねばならない。

それについてはクラウスからみんなに伝言がある、とグレーテがクラウスの声で語りだす。
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おい、まるでこれはクラウスが憑依したみたいじゃないか。
ともあれクラウスの声で言われたら説得力がある。特に何から何までクラウスを観察していると言うグレーテから一言一句違えずにと言われたらオリヴィアを倒す任務にも納得出来る。

そのオリヴィア、元は娼婦である時政治家のパーティーの招かれた時に事件が起きた。気づいて行ってみたら屍がその場の全員を殺していた。つまらない人生で終わると思っていたオリヴィアには彼が救世主に見えた。自分を連れて行ってくれと。ここから屍ローランドとの生活が始まる。色々仕込まれ、夜の相手もして貰えて満ち足りた人生となった。今回も屍と任務を遂行する。ただ、ローランドは今回の相手は最強のスパイと言われるクラウスが相手だ。やつは自分と同等の力のある奴だから気をつけろと。

だからなのか、オリヴィアはリリィ達を片付けたと思った直後に確認もせずに屋敷から逃げ出す。最強のスパイでは自分は太刀打ち出来ないと思ったのか。そこにサラの犬ジョニーに匂いを追われてジビアとリリィに追いつかれる。でも、どうもジビアとリリィの動きがヘボいぞ。挙句の果てにリリィの毒針がジビアに刺さって二人同時に崖から落下するし。

こんな二人が追って来たと言う事は屋敷にはクラウスが居ないと判断したオリヴィアが屋敷に戻る。それを狙っての二人のわざとやられた行動だ。ただ、グレーテ一人でオリヴィアとの戦闘は大丈夫なのか。グレーテは変装の超名人だが格闘戦は得意ではない。そこはリリィが信じている。グレーテが強い拠り所としている人が居る。今回はその人の為に何が何でも頑張るだろうと。大活躍して先生に褒められて愛されてねと。

グレーテ、その拠り所はクラウスに作戦前に成功したら抱きしめて欲しいと言って、生きて帰って来たら強く抱きしめてやろうと言われた事。

そこにオリヴィアが戻って来た。ウーヴェの情報を入手する為に。二人の戦闘になるものの、やはり戦闘に関してはオリヴィアが上で、屋根からの転落を装わせようとする。以前から屍がやって来た様に。

グレーテは手を上げた。どうしてかなとは思ったがこれに意味があった。そしてオリヴィアが押す前に自分から前に倒れる。その瞬間、オリヴィアが撃たれる。誰?
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殺気を感じ取れれば全部かわせると言う自信があったオリヴィア。あのリリィの奇襲も難なくかわした。しかしこれはどうした事か。撃ったのがウーヴェだったから。ウーヴェが撃った相手はオリヴィアではない。屋根の上にいる「痣」のある人間。グレーテの顔にはあの痣。ウーヴェを狙った「痣男」は、ウーヴェにそれと分かる様にわざと痣を付けた変装なのかと思っていたが、違った。元々オリヴィアの顔には痣があり、普段はそれを隠していた。だから手を上げるだけで変装を解けた。

その痣、そうか、嘗て父親があそこまでグレーテを疎んだのはそれか。そしてそうやって疎まれたのがグレーテの心の傷になっていたのか。オリヴィアはそんな顔だからおまえは重い女なのかと笑う。そして既にローランドに連絡はした。自分が殺されてもおまえらは自分を愛してくれたローランドに殺されるのだと笑う。

だがそこにクラウスが出現する。哀れな奴だ。彼女の顔を見て何も感じ取れないのか。そうか、それか。以前クラウスが書類を見て、でもこれだけではグレーテの本当の部分を知れないと言っていたのは。よく伏線を蒔いているものだ。

そしてそうクラウスが思ったのはあのただのラッキースケベだと見せかけたグレーテが入浴から上がった場面だった。クラウスが美しいと言ったのはグレーテの裸体じゃなかった。その痣のある顔だ。その痣の為にグレーテが今までどんな努力をしたのか、その瞬間に理解したのだから。
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クラウスがここに居ると言う事はローランドはもう始末されている。あの大きなトランクの中に。オリヴィアがローランドは互角の筈だと言うが、ここでクラウスさんから酷い一言。こいつは自分と出会った時にライバルだとか「意味不明な発言をした」があれは何だ。

グレーテもトランクを用意してあった。クラウスが一瞬でオリヴィアもトランクの中に。おまえたちでは僕達の敵にすらならない。

さて、Cパート。
リリィさんの粋なはからいと言うか嘘で帰りはクラウスとグレーテの二人だけでドライブ。とは言ってもクラウスとグレーテではただ単に良い感じにはなるまい。案の定、クラウスは自分は誰にも性愛を感じないとグレーテに言う。

でもそれだけではない。クラウスが感じるのは家族愛。グレーテを家族として愛したい。グレーテの過去を見たらこちらの方が重要だよ。やっと家族として自分の痣を含めて自分を愛してくれる人が現れたのだから。
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