英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~・第11話
ハイランダー特使にして大将軍のイーベル、何かを呼び出したかと思ったらそうじゃなくて自分を囮にして血鉄鎖旅団を引き寄せる目論見だった様だ。そしてその目論見通り血鉄鎖旅団の空中戦艦出現。だから新たなハイラルメナスの下賜と調印式なんて全部嘘だよと言い放つ。
それじゃああなたはその嘘の為に王の腕を切り落とした訳ですねとイングリスが確認。イーベルは、ああそうだと認めたからイングリスは王に「こいつやっちゃっていい?」と聞く。ここに至って王もそれは仕方あるまい、でも捕まえるだけにしておけと言う。
合点承知。これで心置きなくハイランダーの大将軍とお手合わせ出来ると喜ぶイングリス。イーベルはここに至っても未だ自分の方が強いと思ってるから、じゃあかかって来いとマナのシールドを張った。これに触れたらたちまち消滅すると言う代物。だがイングリスはちゃんとそのマナの動きを見て、そうやって分散させては弱くなるので、一点集中した方が良いと言う。それでは背後がおろそかになると言うイーベルに、ちゃんと正面から攻撃してあげますと言うのでイーベルは正面の一点に集中した。
でもそれすらもイングリスのエーテルの力には粉砕され、イーベルはぶっ飛ばされた。で、どこかに行っちゃった。
王は上空の血鉄鎖旅団を迎撃せよと命令。血鉄鎖旅団を倒す事でハイランドとの再度の交渉に結びつけると言う。
イングリスはじゃあ私は空中戦艦に向かいますとラフィニアを連れて飛び出した。頼もしい者よと目を細める王。やはりこの王は自分の力の限界を知った上で色々耐え忍んでいたんだ。あの卑屈さも。
エアギアを飛び石にしてイングリスは空中戦艦へ。
あれは何だ。メイドだ!メイドが空を飛んでいる!
一旦足場にしたのは何だろう。王国の戦艦?ともかくここでラフィニアは留まって矢を打ち込んで血鉄鎖旅団の空中戦艦の目眩ましをするからイングリスは向かってと言う。これでイングリスは空中戦艦へ。でも初撃は血鉄鎖旅団の団長に逸らされた。
その頃、騎士アカデミーではリップルに特級印のマナを吸わせて魔石獣を出し尽くす作戦を実行....って未だやってなかったのか。参加したくない者は立ち去っても良いと言う常套文句を言ったらユアが、じゃあと言って帰ろうとする。いやおまえは残れ。シルヴァの説得はあまりきかないが、リップルが頭を下げてお願いして留まった。ここから出涸らし作戦開始。
空中戦艦上ではイングリスと団長の戦い。と言うかお手合わせ。団長のエーテルの使いこなしの方が上だけど、イングリスは日々鍛錬を積んでるからね。
そこにイーベルが落下して来た。はっはっは、とうとう現れたな血鉄鎖旅団めとイキるものの、おまえはイングリスに全く歯が立たなかった小者じゃないか。イングリスなど、二人同時に相手しても良いとか言っちゃうし。
一方、リップルの方。流石に大量の魔石獣でレオーネとリーゼロッテ達も疲労が激しい。とうとうレオーネは結界を維持出来なくなった。この危うい状況に雷獣出現。レオンだ。何を今更とも言われるが、それは確かにそうで、今更何しに来たんだ。空中戦艦に居ないから別の場所に居るなとは思っていたけど。
それはともかくレオンがくれたマナ補給のミストのおかげで、レオーネやリーゼロッテのマナ回復。
空中戦艦上では団長がシスティアを呼び出し、ハイラルメナスを武器化した。これにはイングリスも手こずるが、それでもすぐに対処方法を思いつく。
でもリップルの方ではレオンまで特級印のマナを注ぎ込んだら、とうとう出たよ。イングリスが待ち望んでいたプリズマーが。