転生王女と天才令嬢の魔法革命・第9話
冒頭、クレジットが入るのでこれはOP無しだなと思ったまま見ていると平和な空気が流れていて、さてはアニスとアルガルドがまだ仲の良かった時代かと見ていたが、破綻する直前の場面だった。
この時はまた叱られるのは嫌だと言うアルガルドにアニスが仲直りの握手を求めていた。温かい手だった。
それが今は姉弟で自分の主張をぶつけて戦う。でもアニスは戦いの途中でアルガルドの腕を斬った時にやはりとまどった。これヤバいかなと思ったが、この時点でのアルガルドはヴァンパイアの力で超再生される。そしてそれは一方で戦いにくい事でもあった。
アルガルド、アニスに何がしたかった何になりたかったかと問うが、それがアルガルドが誰をも操れる王になる為の理由か?
ユフィリアによって治癒魔法を続けられるレイニ。血があれば再生出来ると言うので、ユフィリアに代わってイリアが血を与えた。未だヴァンパイアの力が、魔石が残ってるのか。見事に再生出来たものの、激しい痛みがレイニを襲う。それはアルガルドが斬られる痛みか。
アルガルドの苦しみが感じられるレイニ。そしてユフィリアも戦いを止めたかった。でもアルガルドはアニスの本気をどうしても引き出したい様だ。それに応えたアニス。マナの剣はもう二本とも折れたが、今度はドラゴンの爪。
これで終わり!
その時にアルガルドがもうこれで良いんだと言う顔をする。これはヤバい展開。これでアニスがとどめを刺したらアルガルドは多分死ぬし、一方でアニスが怯んだら今度はアニスに何かが起きそうじゃないか。
それを止めたのがユフィリアだった。どちらの不幸も止めたユフィリア。
そしてあの日の回想。幼い二人が城を抜け出したあの日。仲直りの握手をしたその後。あの日二人は魔物に襲われた。アニスはアルガルドを逃して、隠れていたアルガルドの所にアニスが無事に戻って来る。いつも守ってくれる姉だった。これが暗転するのは周囲の声のせいだった。
廷臣達の中で、魔法を使えない王女が魔法を使える王子を殺そうとしたのではないかと言う噂が流れる。これじゃ駄目だ。そう思ってアニスは決めた。王位継承権を放棄する事を。しかしそれはアルガルドを突き放す事になってしまった。その時に差し出したアニスの手は冷たかったとアルガルドは感じた。
アルガルドが王国改革に固執したのはそれがあったのか。
こんな事なら生まれて来なければよかったと思うアルガルド。自分が生まれたせいでアニスを傷つけ、そして傷つけられる。なりたいのになれないのは辛い。この気持レイニに流れたのか。
アルガルドのした事でアルガルドは処罰を受けざるを得ない。アルガルドは廃嫡。そして辺境への追放。母后はアルガルドをここに追い詰めたのは自分のせいでもあると嘆く。
それにしてもこれは王室の危機だなあ。作中で他の王族が一人も出て来ないので現時点では居ない事になる。そして第一王子は廃嫡。残ったのは第一王女のみ。キテレツ王女と言われようとアニスには王の素質はあるものの、これで王位継承出来る血筋を持つ者がたった一人とは。
部屋を出たらアニスが心配して待っていた。そのアニスに手を伸ばすアルガルド。仲直りの握手だね。
アルガルド事件の真相も明らかになる。レイニと言うヴァンパイア体質の存在を知ったモーリッツ・シャルトルーズがそれとアルガルドを利用してシャルトルーズ伯爵家の権威を高めるのに利用しようとしたのだ。父伯爵ともども。言い出しっぺはモーリッツ、おまえかよ。そしてその結果、今回の謀反によって伯爵親子は死罪。
アルガルドが流されるその日、ユフィリアとレイニが見送りの挨拶へ。話があったのはレイニだが、公爵家の威光は必要だよね。アルガルドは利用してすまなかったいくらでも罵ってくれと言うが、レイニは優しかったアルガルドも本当のアルガルドだと言う。一方でユフィリアとアルガルドは男女関係としては駄目だった。と言う事でユフィリアからパシンと。シアン男爵家としては追放された王子だけど、アルガルドを迎え入れても良いかもね。
姉アニスをユフィリアに託してアルガルドは出発。