英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~・第10話
前回、レオーネの兄のレオンのアーティファクトに導かれて行ったどこだか全く分からない空間でレオーネとリーゼロッテはまずレオンと会う。そしてそこにシスティアと仮面の男。どうも血鉄鎖旅団のボスらしい。
レオーネは兄に剣を向けるが、これどこまでやる気だったんだろう。まさか殺すつもりじゃないよね。そしてもう一人のリーゼロッテはあのシスティアの空間をまたいだ手によって身動き出来なくなる。これでレオーネが手を止めるかと思ったらそのまま兄と戦う。これが分からん。もっと分からないのは血鉄鎖旅団の団長らしき男が王宮に来るハイランダーの襲撃計画があると漏らすのだ。これ、何が目論見だったのだろう。あと、血鉄鎖旅団が宰相の娘の情報を持ってるのは普通のでは。
情報をレオーネ達に漏らした事で血鉄鎖旅団は何を期待したのか。結果的に「イングリスの無謀で無茶な案」で王宮に二人が護衛に入る事になるけど、イングリスの無謀で無茶な考えと言われる位なのだから血鉄鎖旅団がそれを期待する訳がない。
ともかくレオーネとリーゼロッテはこの情報を持ち帰ってみんなと相談。その場には校長が居るのは当然としてシルヴァまでしっかり居た。この後の会話を聞くとシルヴァがすっかり良いヤツ扱いになっていたし、シルヴァがああなったのは一応納得は出来た。シルヴァがリップルさんを好んでいるみたいなのも。
情報を貰った校長やシルヴァはどうしたものかと思案するが、
「私に策があるのですが」(by おひいさま)
な感じでイングリスが提案。
何かと思ったらイングリスとラフィニアがメイド服を着て王宮のメイドのアルバイトに入る。ハイランダーを迎える宴との事なので人手が足りないだろうと。勿論校長が手を回した結果だが。そしてハイランダーを殺しに来た連中を返り討ちにしようと言うのだ。
リップルの返還阻止は、シルヴァが近衛騎士団に居る兄のツテで引き渡しをのばして、その間にミリエラの魔力を吸わせてリップルが呼び出す魔石獣を枯らすと言うのだ。え?あれって数に限りがあったの?
さて、ハイランダーの特使を迎えての王宮の宴。イングリスとラフィニアは料理を運んでいた....つまみ食いしとるじゃん。大丈夫なのか。全然誰にも何も言われなかったが。
カーリアス国王陛下のご入場。この雰囲気は駄目国王とも言えないし有能国王とも言えない何とも微妙なキャラデザ。一応特級印を持ってる。だが昔の英雄王だったイングリスの経験から真面目に国王の仕事をしていたら鍛錬の時間など取れないだろう。だから今の国王は特級印があろうとも強い戦士ではあるまい。
そして国王に紹介されたハイランドの使者とは、大将軍(アークロード)のイーベル。子供じゃん。
このイーベル、いきなり不敵な発言。どんな自信か知らないが、たとえ見下した相手でも心の中でどう思っていようとも、無意味な挑発的な言葉など使命の妨げになるのでは。
ともかくセイリーンやセオドアみたいな当初の予想ではハイランダーにこんな良い人間が居ると思っていなかったのをリセットしてくれる嫌なキャラを丸出しにしてくれるイーベル。
ひとりイングリスだけが全然気にしていなかった。いや、国王も気にしていなかった。それを見たイングリスは、あの王は本当に愚かなのか、それともよほどの信念を持ってるのではと感じた。
そこに魔石獣出現。間髪入れずにイングリスが応戦。イーベルも妙な攻撃を魔石獣に放った。そのすきを狙って潜入していた血鉄鎖旅団の兵士が天誅とばかりにイーベルを襲う。イングリスがそれを止めるのだが、イーベルは余計な事をせずとも良いと、さっきと同じ様な攻撃でその兵士を殺した。
イーベルは国王に向かって人を招いておいて殺そうとするとは何事かと問い詰めると、王は慌ててこれは我が国の意志ではなく、近頃跋扈している血鉄鎖旅団の仕業ではと弁解。だが、口で言う弁解ではイーベルは許さない。
家畜に謝られても意味がないとイーベルは王の腕を切り落とした。
文字通りの「僕の王の力がああああ」になっちゃったよ。
ここに至っても王は周囲の騎士がイーベルに襲いかかろうとするのを止め、しかも寛大な措置ありがとうございますと言うのだ。これはイングリスが思った後者の人物だな。
ただ、イングリスとラフィニアはそのままにしておけない。王の右腕を拾ってラフィニアがヒーリング。前回身につけた能力がまたも発揮。但しこれは切り落としたイーベルが面白くない。罰としてやったのを元に戻そうとしているので。
元に戻すのなら別の者から腕を貰おうとイーベルが言う。それではとイングリスが自分の腕を切り落としてみて下さいと言い出した。大きな顔をするイングリスを面白く思っていなかったイーベルはこれに乗った。腕を落とされて苦しむが良いとさっきの能力を使う。一方でイングリスはこれを待っていた。
イングリス、気取られない様に力を抑えてエーテルシェルをはっていたが、それでもそれを越えてメイド服に傷つけられた。これは面白いともっとやってみてと迫るイングリス。こんな筈は無いと躍起になって切ろうとするイーベル。おこちゃまの顔になってるぞ。
周りから「あの力、実は大した事ないのでは」とも言われてしまってるぞ。
煽られたイーベル、もう黙って居られなくて本来の目的を語りだした。ただの使節ではなくて大将軍の自分が来たのは関係改善でもなく新たなハイラルメナスの下賜でもない。教主様がお怒りなのだと。
でも地上の接収なら土地に仕掛けが居る訳で、最期に起きた地鳴りと言うか何かの出現はなんなんでしょうね。