便利屋斎藤さん、異世界に行く・第12話・最終回
第1話の頃の回想。斎藤は現世日本では自分の代わりはいくらでも居ると言われた。でもこの世界では必要とされていた。
そして目が覚めた。
モーロックが魔犬に魔力を与えて倒れて、それからどうなった。斎藤も倒れたのか。ベッドの横でラエルザが眠っていた。斎藤は戻ってからばったりと倒れて一日以上眠っていたのだという。あの凍結魔法がすぐに解かれたと言ってもダメージあったんだ。頑張ったし。
問題のモーロックだが、魔力が無尽蔵であっさり回復していつもどおりだそうだ。
斎藤はラエルザを大迷宮の上の展望台みたいな所に誘って改めてのお話。とうとう来るか。でも最初は着替えた件だったが。そして犬の話。でもここからラエルザはあれと似た犬と暫く過ごしたのもあってガサツな女になってしまったと言うのだ。これでやっと斎藤の言葉が誘導される。
ラエルザを必要としている。この世界の誰よりも。元いた世界の誰よりも。
事実上の告白。
でも大抵はここで邪魔が入る。何かと思ったらギブングル。鍵が開かないから開けに来てくれと。それでもラエルザには伝わったよ。
ただ、斎藤を連れ帰った事でラファンパンがギブングルに気の利かない奴とお怒り。
モーロックさん、犬にアレを食われて一度失ってしまった。だから魔法で再生成したものの、魔力の暴走で若返ったりした時に不安定なアレが引っ込むと女性化するらしい。そして斎藤って実は良い男だと。てっきり若い女の身体がウハウハとか言い出すのかと思った。
斎藤がラエルザの鎧に細工をしている。親指に鍵をつけてロック...固定すると武器が飛び出す。この後もそうだった。ロックとか英語の部分を斎藤が言い直す。でもそもそも異世界語って斎藤が元々喋っていた言葉を都合よく翻訳されたものではないのか。だとしたら斎藤の意識にある物は日本語だろうと英語だろうとちゃんと異世界語で通る言葉になっているのでは?
でも出来た物の先端にはラエルザへの銀細工の髪留めのプレゼント。
ラファンパンのアドバイスだった。
ラエルザがモーロックを鍼治療に連れて行った日。と言うかこの世界に鍼治療あるのか。たまたまそこで金属製のボトルみたいなのを発見。どうするのかと思ったらラファンパン向けの五右衛門風呂だった。イイネとラファンパンいきなり脱いで入ろうとする。焦る斎藤だが、どうせ妖精と人間なんだから関係ないよと。ここ、実はフリだった。
そのまま寝ちゃって朝起きたら、ちょっと予想していたけどラファンパンが人間の大きさに。あの金属製ボトル、変な魔力あったんだな。またモーロックが何か仕込んだか。
人間の大きさになったのを幸い、ラファンパンは豊富な人間の衣装を試してみた。そのラファンパンに斎藤が服のプレゼント。褒められてうれしいラファンパン。でもはしゃぎすぎて悪い奴にぶつかってゆすられる。斎藤がとめるとそいつは斎藤を知っている。大迷宮の横穴で有名になったから。でも戦闘員ではないと言うのも知られていて、弱っちいから片付けようとしたその男、斎藤に殴りかかる。でも斎藤、自分がパーティーの足かせにならない様にと日頃から鍛錬はしていた。簡単な護身術なら出来る様になっていたのだ。男は覚えてろよーと逃げて行く。かっこいいじゃんと思っちゃうラファンパン。
翌朝になったらラファンパンが元の身体に。だから服が合わなくて裸になって、それを斎藤に見られてキャー。妖精だから見られても平気って言ってたのに。
あの筒、一時的にでかくなる効力があるらしい。そこにモーロックが身ぐるみ剥がされて帰って来てその筒で隠せると入れてしまったら、でかくなっちゃったよ。
斎藤の手持ちのお金が少なくなったなと思ったら街で靴底が剥がれてしまった御婦人発見。斎藤がちゃちゃっと修理すると、便利屋斎藤さんありがとうと言うので、周囲の人間があの便利屋の斎藤さん?と集まってしまった。あの男が知ってる程に噂は広まっていた。
宿に戻ってその話をしたらもっとちゃんとした対価を貰っておけとラファンパンに言われる。それを聞いて斎藤はこっちの世界で便利屋やるのも悪くないかもと思う。と思ったらまずはフランリルが装備を直してくれと言って来る。その後、リリーザもモンプイもメヴェナも王様もドンバインも。
最終回に相応しく、そして冒頭の現世日本で不要扱いされたのに対照的に、みんなに求められる斎藤さん。
斎藤さん、なかなか楽しかった。
最終回EDのダンスも良かったね。