スパイ教室・第12話・最終回
前回で屍が片付けられて最終回はどんな話にするのかなと思っていた。
リリィがお膳立てしたクラウスとグレーテのデートの最後にグレーテの要望であるお店に寄ったら閉まっていた。グレーテが呆然としてあの努力は無駄になったのかと思う。この時点ではただ単に閉店時間とか休業日とか思ったのだが。
時間が遡って最初の不可能任務を終えての事。クラウスが10日間出張任務をして来るのでくれぐれもはしゃぎすぎずちゃんと休んでおけと言い残して出発した。
グレーテ以外はクラウスが出て行った週間にお休みだー!といきなりはしゃぎだす。ティアは旅行、年少組三人は冒険三昧。そこでリリィからの提案。バカンスは銘々でやるとして今晩は訓練抜きの晩餐会にしようと。みんなが喜んでいるのを見てグレーテはメインディッシュをあのミートパイにしましょうと言う。みんなはあれは美味しかった大賛成と言う事で、早速買いに出かけたが。
店が閉まっている。老店主によるとこの店をたたもと思っていると言う。モニカが気づいた。店頭に生ゴミの匂いがする。何か嫌がらせを受けているのでは。それを聞いてグレーテが店主に迫る。理由を聞かせて下さいと。
食品会社マンハイム社の社長が来てミートパイのレシピを売れと言ってきた。でもそれが非常に安い上にその後はもう作るなと言われた。だから当然断ったのだが、それ以降嫌がらせが始まった。
グレーテには今晩のメインディッシュを諦めるだけでは済まない話だった。直情的なリリィとジビアはこうなったら社長に毒を盛ってぶっ飛ばすと言い出した。流石にティアは止めた。それに社長をどうにかしても既に店には大きな損害も出ている。社長に制裁を加えても駄目だ。
ここでグレーテが策を出した。流石策謀家のグレーテ。
一方でモニカはクラウスははしゃぐなと言い残した筈ではと。
ともかくリリィの扇動でみんなが動き出した。ティアが例の色気でマンハイム社の情報を総務課長から聞き出し、マンハイム社が最近代替わりしたものの二代目がボンクラであっと言う間に収益を悪化あせて起死回生の策がこのミートパイだった。
こうして集まった情報で作戦が決まった。仕掛けるには一番頭の悪そうな外見の子を使う。満場一致でリリィが推された。リリィの役柄はあの店主の孫娘。でも店を継がずに役者の道を選んだが頭角を現せない。そんな訳で貧乏生活を送っていた。一方でミートパイのレシピは聞いていた。
そこにマンハイムの社長がやって来た。金髪の子から噂は聞いている。君からミートパイのレシピを貰いたい。でもリリィはすぐには乗らない。と言うのも別口からも話が来てるから。それを聞いて社長は1000デントで買うという。おまけに愛人になるならとリリィの身体を視線で舐め回して月々200デント払うと言う。流石にこれはリリィもトサカに来た。
丁度そこに来客。もう一人のレシピの買い手が。それはライラット王国の至宝とも言われる世界的なシェフのショーン・デュマン。
ショーン・デュマン(グレーテ)は通訳(ティア)を通してあおる。あのレシピが1000デントとは食品会社の社長ともあろう者が価値が全く分かっていない。自分なら20万デント出すと言うのだ。
売ります!
これでこの場は噂のショーン・デュマンにレシピが売られる形になった。二度とあの店に近づくなと。でもこれだけでは未だ甘い。次の段階へ進む。
モニカは妙にグレーテが張り切ってあの店を守ろうとしたのはクラウスと関係があるのだろうと聞いて来る。そこでグレーテが話したのは過去の出来事。クラウスからあの店を紹介されたが、その時に言われたのだ。あそこのミートパイは絶品だ。だがとうとうクラウスでもあれを完全にコピーする事は出来なかった。似てはいるが違う。それにクラウスはもうひとつ、この店には思い出があると言う。嘗て焔のメンバーとの思い出もある。だからクラウスが居ない時にあの店を潰す訳にはいかない。なるほど、グレーテの想いは分かったモニカ。それはそうだが、クラウスが本当にそれを望んでいるのか。言い残したのは冒頭に戻るが、クラウスの不在中にはしゃぐな休んでおけではなかったかと。
そこにあの社長からの電話。ところがこれがグレーテすら予想していなかった展開だった。社長は25万デント払う。これは想定内。但し目の前でレシピどおりに調理して店と全く同じのを作れ。まさかこの作戦に店主は巻き込めない。
だったらクラウスに聞くしかない。クラウスはどれだけ意図を汲んだか分からないがコピーした時のレシピを教えてくれる。但しいつもの言い方。良い感じで作れ。分かるかー!でもグレーテならクラウスの考えてる事を理解できるだろとモニカは言う。出発時に言い残したのはあの二つだったが、今度はクラウスは分かっていて教えてくれている。だったらそれを汲むのはグレーテだろうと。
これでみんな一致した。「グレーテちゃんの恋心の為にも」もうひと頑張りしましょう。
こうしてミートパイは再現される。ただ、社長の眼の前でリリィが作るのはうまくいかないと言うか、偽物でサラのネズミで社長を驚かしたすきにオーブンの中のミートパイを入れ替え。ちゃんとした完成品が社長に提供される。
これで社長も納得。じゃあお金は貰いますねとリリィが現金の入った鞄を手にしたら社長は牙をむいた。あーあ、欲におぼれてスパイ相手にこんな事を。
グレーテ達は25万デントを匿名でお店に寄付。それでお店は持ち直して営業を続けた筈だった。なのに閉業?
でも中から店主が出て来てグレーテに説明してくれた。弟子を取ることにしたからまた開業するよと。そして手本に作ったミートパイを分けてくれた。この様子を喜んでいるらしいクラウス。クラウスの気持ちに応えられた。
帰り道にグレーテが以前思っていた事を明かす。いずれチーム全員がクラウスに恋愛感情を持つのではと。うん、序盤はそんな気がした。もしそうなってしまったらチームが分裂してしまう。でもあの時「グレーテちゃんの恋心」をみんなが応援してくれた。
おや?これで終わり?
Cパートがあった。
陽炎パレスに戻ったらリリィ達が血相を変えて駆け寄って来る。モニカ達が未だ帰らない。連絡もつかない。それはクラウスも予想していない事。
モニカがティアに銃を向けて言う。灯を裏切るのか?そのつもりなら君の遺体を処理するんだからと。
は?ナニコレ?
で、これを書いてる時点では公式から何も発表が無いけど後半クールがあるらしい。
WOWOWがサイトで今の放送を「前半クール」と書いちゃったので。
ともかく、スパイ教室、面白かった。
だから後半クールも期待してるよ。