英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~・第7話
ハイランドからの特使を迎えるパーティーがあります。そこで学園からはラフィニアとイングリスに出席して貰います。まずこれが分からない。何故特使の歓迎パーティーにたかが騎士アカデミーの学生が呼ばれるのか。まあただ単に花が欲しかったからと言うのなら分からないでもない。
二人が呼ばれたのに何故かレオーネもその場に居る。レオーネの方はリーゼロッテの父が宰相なので娘もよばれて父からは学友も一人連れて来て良いと言われたのだそうだ。
パーティーに行くからにはドレスを新調しなくちゃ。費用はラフィニアの兄のラファエル聖騎士様が出してくれると言う事で、次は着せ替えイベントかと思ったら違う。店に行こうとしたら魔石獣が出現。すわ一大事とイングリス達が駆けつけると、既にエリスとリップル達が全部片付けてしまっていた。ただ、リップルの様子がおかしい。魔石獣が出現するとこうなると言うのだ。ここ、ドレス着せ替えイベントではなくて、リップル異変イベントだったんだな。
そしてパーティー当日の数日後。イングリスのドレスはやはり赤か。赤は主役の色だし、それに銀髪に映える。
会場ではラファエルが出迎えてくれた。ラファエル君、イングリスのドレス姿に見惚れてしまった。胸の谷間からはリンちゃんが飛び出してラファエル君ますます凝視してしまう。だがイングリスの中身は英雄王なのでその視線が辛い。
でも色気より食い気。イングリスとラフィニアのお腹がなりすぎるので先ずは腹ごしらえに。
愈々食べられる、と思ったのに魔石獣出現。そんな時でもしっかりイングリスは食べ物を握っていて、こうなったら料理を魔石獣から守ろうと臨戦態勢。まずはラファエルが切り捨てるが、その動きはイングリスだけは見えていた。
ラファエル、聖騎士なのでこの後はウェイン王子の方の護衛に走る。残ったイングリスとラフィニアとレオーネがこの会場の魔石獣退治。と言ってもイングリスが無双すぎて魔石獣もたまったものではない。
魔石獣を倒したのでこれでたんまり食事にありつけると思ったら、リーゼロッテがやって来てリップルの様子がおかしいので来て欲しいと。
リップルが倒れていて禍々しい光の空間の中に居た。あれが魔石獣を呼び込んだ?
これを見てウェイン王子はハイランド特使のセオドアに何が起きてるか分かるかと聞いた。あれ?ハイランドの連中ってセイリーンが例外みたいな感じでそれ以外は地上の人間を見下している嫌な連中ばかりかと思ったのに、このセオドアと言うのは凄くまともそう。
セオドアが言うにはこれは教主連による仕業ではないかと。教主連って何?と言うのをミリエラが解説してくれた。ハイランドには二つの派閥がある。一つは大公派。大公派は魔石獣と戦う為のアーティファクトやフライギアを提供してくれる方。もう一方が教主連。こちらは地上にはあまり技術提供をしない方が良いと言う派閥。これらの派閥が各々ハイラルメナスを地上に送り込んでいる。リップルは教主連から送り出されたハイラルメナスだと言うのだ。そして教主連が妨害工作としてリップルをこの様に使った。
これを聞いたエリスは怒る。我々ハイラルメナスはハイランダーの派閥争いの道具なのか。でもラフィニアはそれは違う、人々を守るのがハイラルメナスでリップルもそうやって戦って来た。ラフィニアはいつも筋の通った主張をしっかりする。
これにはセオドアが感心する。ラフィニアに興味を持った様だ。しかしこれはイングリスから見たら悪い虫に見える。悪い虫を大事なラフィニアに近寄らせまい。
でもラフィニアとイングリスの名前を聞いてセオドアは妹の命を救ってくれた二人だと言うのだ。妹=セイリーン。魔石獣に変えられてしまったのを何とか抑えてくれた二人。場所を変えてリンちゃんを見せるものの、胸の谷間から出て来たリンちゃんはセオドアの所には行きたくなさそう。と言う事でまた暫くはイングリスの胸の谷間に生息。
起き上がれる様になったリップルだが、問題はその処遇。魔石獣を呼び出すリップルをどうしたものか。聖騎士を動員してリップルを守ろうとしたが、それでは貴重な聖騎士がリップルに張り付いてしまう。そこでイングリスの提案。リップルを騎士アカデミーに招いてそこで様子を見たい。それなら聖騎士の戦力が減る事はない。
ラファエルは騎士アカデミーでは魔石獣が市街地に出たら危ないと言うが、一方でセオドアはリップルがこうなる原因はミリエラの研究室で調べた方が良いと言う。イングリスは、リップルはこんな事を発生させて今良心の呵責に責めさいなまれている。自分達がちゃんとリップルを守ってあげる事でリップルの心も守りたいと。
良い事言ったよ、イングリス。ただ、レオーネがこれに感心したらリーゼロッテがイングリスの本心を暴いた。リップルが近くに居たら魔石獣と戦えると思ったから招いたのだろうと。ひでーな、イングリス。