転生王女と天才令嬢の魔法革命・第6話
ドラゴン退治をして、次は何がと思ったらアニスはユフィリアを連れて馬車に乗ってどこかへ。どこなのかユフィリアが聞いてみた。乗ってから?行き先はティルティ、ティルティ・クラーレット侯爵令嬢のところだそうだ。ティルティについてはユフィリアも噂を聞いていた。ヤベーやつで幽閉されてるとかなんとか。ただ、アニスの共同研究者でもある。
ティルティのところに到着してユフィリアは挨拶するけど、いや確かマゼンタ公爵は筆頭貴族なのでクラーレット侯爵の方が爵位も身分が下の筈だがと思ったらティルティもそう言う風に言う。
今回ティルティの所を訪れたのはあのドラゴン退治で手に入ったドラゴンの魔石をアニスに愈々使う為。それをティルティに話すにあたって、例のドラゴンの呪いを受けた話をしはじめたらティルティが食いついてきた。
あまりの反応にユフィリアがアニスを守ろうとしてしまう。ティルティ、呪いの専門家だそうだ。ティルティが特異体質で魔法を使おうとすると精神のバランスを崩して色々やらかした。だからその呪いをどうにかしようと呪いの研究にのめり込んでいる。
それを聞いてユフィリアは純心だからそう言う呪いから人々を救おうと研究してるんですねと思う。でもそう言われてティルティはうまく返せないし、アニスはプププって笑っちゃうし。
ティルティに頼みに来た内容は別に書類にして見せる。ドラゴンの魔石を取り込む為のやり方。入れ墨か。前回てっきり魔石を移植するのかと思った。
離宮に戻ったアニスに国王の召喚の知らせが。また怒られるのかなと怯えつつ、王宮にやって来たアニス。そこには国王の他に王妃、即ちアニスの母のシルフィーヌが居た。ドラゴン退治の話を聞いて外交のため国外に居たのを取って返して来たのだ。
ただ、話の内容はアルガルドの件。調査結果が集まったが、聞き取り調査の結果はまずはユフィリアに罪は無いという点。これにはアニスが安堵。ただ聞き取りの過程でレイニ・シアン男爵令嬢に対して接した人間が悉く同情的だと言う。だからレイニを直接聞き取りをしようと思うが、その場に立ち会って欲しいと言うのが今日の話の本題。普段突拍子もないアニスだが、そう言う場面での人を見る目があると信頼されている。
レイニの聞き取りの前にアニスはティルティから施術をされる。やはり入れ墨は痛そう。この入れ墨が間に合う事になるんだな。レイニの話を聞きながらティルティには何か思いつく事があるらしい。この事前知識も役立った。
さらに事前調査でユフィリアを糾弾した人間に再度聞いてみたら、その本人が何故そんな事をしたのか覚えがないらしい。
男爵が国王の前に直接引き出されると流石に怯えるシアン男爵。その場には国王夫妻と宰相マゼンタ公爵、魔法省のシャルトルーズ伯爵、そしてアニスフィア王女。
レイニが国王の質問に答えたらその場のみんなの反応が変わった。ちょっと聞いただけで全員がレイニを信じる。ただ、アニスだけが何か変な感覚を覚えた。そしていきなりくしゃみ。これで全員がハッと思う。
アニスからは人払いをしてレイニに直接質問したい。それにはそりゃシアン男爵はびっくりする。そしてシャルトルーズ伯爵が抵抗した。抵抗したが今回はアニスは引かない。だからマゼンタ公爵がここまで王女殿下が言うのならそうしようと言うのでシャルトルーズ伯爵も引き下がらざるをえなかった。
別室でレイニとアニスが二人で話を。アニスがレイニの身体を触って
なるほどと納得。
何か分かったらしい。どうもレイニは無自覚に魔法が発動しているらしい。怯えるのでその場に側仕えしていたイリアがそっと手を添えて落ち着かせた。アニスの見立てではレイニの中に魔石があって、それが他人を魅了させている様だ。言われて確かにレイニには覚えがあった。昔から他人から好かれる事が多いが、そのせいで逆に恨まれる事も多かった。だからなるべく他人と接しようとしなかった。レイニ自身はどちらかと言うと被害者。
これを聞いて国王夫妻は困惑。こんな力を発揮されたら傾国もありえる。普通に考えたらよくて幽閉。でもアニスはそんな事はさせない、自分が何とかするから自分が引き取ると言うのだ。それを聞いて頭を抱えるシルフィーヌ。あんたのその考えなしには困ったものだ。あなたの離宮にはユフィリアも居るのでしょうと。婚約破棄騒動のもう一人が居るからね。ユフィリアとレイニが何とかなっても世間が黙ってないだろう。
Cパート。おや?これはシャルトルーズ伯爵もさる事ながらアルガルド王子が自分の意志で謀略を図っていたのか。